英ケンブリッジ大出版局、中国からの圧力で天安門事件などの論文非公開に

2017年8月22日 07:59

 ケンブリッジ大学出版局が出版している現代中国関連の論文誌「The China Quarterly」に対し、中国政府がこの論文誌の中国版Webサイトから一部の論文の削除を要求した。これに応じない場合サイトへのアクセスをブロックするとしたため、出版局側は中国側の要求を受け入れ、一部の論文を非公開にしたという(フォーカス台湾The GuardianQUARTZBBC中国語版Togetterまとめ)。

 中国側が削除を要求した論文は、文化大革命や天安門事件、チベット、新疆ウイグル自治区、香港、台湾などに関するもの。1960年代に発表されたような古い論文も対象だったという。また、論文以外にも多数の電子書籍に対し削除要請があったようだ。

 ケンブリッジ大学には中国の団体から数億円に上る寄付が行われていることが報じられていたこともあり、本件については検閲を要求した中国政府以上に、大学に対する批判が集まっているようである。

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