Eコマースの需要は堅調、SMBC日興証券(花田浩菜)

2017年8月18日 13:26


*13:26JST Eコマースの需要は堅調、SMBC日興証券(花田浩菜)
こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

中国の電子商取引大手アリババが4‐6月期決算を発表し、営業利益が前年同期比99%増と大幅増益となったことが大きく報じられていますね。8/18付の「Daily Outlook」では、Eコマースの需要について考察されているのでご紹介します。

まず同レポートでは、『国内景気は個人消費などが増加しており、4-6月期実質GDP成長率は6四半期連続でプラスと回復が続いている。そうした中、企業にとってEコマース(EC)による消費の取り込みは業績拡大のための1つの有益な手段といえよう。国内EC市場規模は2016年にBtoCで約15兆円であり、分野別(物販系)では「衣類・服装雑貨等」が最も大きく、EC化率は10.93%と初めて10%を突破した。次いで「食品・飲料・酒類」、「生活家電・AV機器・PC・周辺機器等」と続く。BtoB(広義)も約291兆円と堅調に伸びている』と個人消費の拡大に伴いEB消費の取り込みが重要になってくると伝えています。

次に、国内だけではなく、国外との取引についても、『世界でも物流システムの充実、決済機能多様化への対応などを追い風にBtoC市場規模は拡大傾向であり、国境を跨いだ越境ECの需要も拡大している。EC市場規模成長率が最も高い中国を例に挙げると、2016年の日本での中国人旅行消費額が1兆4754億円(観光庁)に対して日本からの購入額(越境EC)は1兆366億円(前年比+30.3%)となっており、ECの存在感が高まっている』と見ています。

続けて、『堅調なEC市場規模の拡大を背景に、EC関連銘柄は恩恵を受けることが想定されるが、その中でもすでに主要領域で地位を確立している企業に注目したい』との見解を述べています。

最後にレポートでは、『EC事業支援システムや決済処理サービスなどを手掛ける企業、また積極的に越境ECを展開する企業は好業績が期待できよう』として、『好業績が期待できる主なEC関連銘柄』を紹介しています。具体的にはMonotaRO<3064>やスタートトゥ<3092>など全6銘柄が挙げられていますので、詳しくは8/18付の「Daily Outlook」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜《DM》

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