チンパンジーがじゃんけんを理解 京大の研究で成功
2017年8月18日 07:58
京都大学霊長類研究所が、チンパンジーにじゃんけんを覚えさせることに成功したと発表した。
研究では7人のチンパンジーに2組の「グー/チョキ/パー」の写真を提示し、じゃんけんに勝った方の写真を選択すると食べ物がもらえる、という手法でじゃんけんのルールを学習させたそうだ。この訓練を100日繰り返したところ、5人のチンパンジーが完全に正解するようになり、写真を異なる「グー/チョキ/パー」に変えたケースでも最終的には完璧に正答できるようになったという。
また、人間の3歳から6歳の子供に対して同様の訓練とテストを行ったところ、人間がじゃんけんを習得できるのは概ね4歳からということが分かったそうだ。ここから、チンパンジーは人間の4歳児程度の認知的能力を持っていると判断できるという。