ネット閲覧はスマホがメイン スマホのみは半数近く LINEが調査
2017年8月17日 08:26
LINE<3938>が発表したインターネットの利用環境調査によると、インターネットを利用するときに「スマートフォンのみ」と答えた人が46%にものぼり、「パソコンのみ」と答えた人の6%を大幅に上回る結果となった。
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このインターネットの利用環境調査は、週1回以上インターネットを利用する15~59歳の男女759人を対象に行われた。特に注目したいのは、「スマートフォンとパソコンの両方でインターネットを利用する」と答えた人が39%に留まっており、「スマートフォンのみ」の46%よりも下回っていることだ。
つまり、スマートフォンのみでインターネットを利用する人は、スマートフォンとパソコンを併用しながらインターネットを利用する人を上回っているのである。このことから、インターネットの利用が、パソコンからスマートフォンに移っていることを鮮明に物語っているといえそうだ。
こうしたパソコン離れとスマートフォンへの移行は、特に若い世代で顕著となっているといわれている。ある調査では、若者層の2割は個人のパソコンを持っていないという結果が出ている。若者層がパソコンを利用するのは、おもに就職して社会人となってからのことが多いようだ。学生時代は、自由になるお金も限られているため、小額でも利用できるスマートフォンへの移行が進んでいるという事情もあるのかもしれない。今後も常に持ち運ぶことのできるスマートフォンが、インターネットを利用する際の主要なデバイスとなっていくのではと考えられる。
また、個人用のパソコンを所有していない若者層のうち2割ほどは、パソコンを購入する必要性を感じていないといわれている。インターネットを利用するだけならスマートフォンだけで事足りると感じているようだ。パソコンを購入するとなると、パソコン本体だけでなく、インターネットを利用できる環境も整えなければならない。その点スマートフォンは自宅ではもちろん、移動時にも気軽にインターネットが利用できる。こうした背景から、インターネットはパソコンからスマートフォンが、主流となっているようだ。
かつてインターネットの利用はパソコンが主流だったが、近い将来はあくまでパソコンは業務用となり、「パソコンでネットを見る」というのが時代遅れになるかもしれない。(編集担当:久保田雄城)