羽田空港、国際線ターミナルを「第3ターミナル」に改称か
2017年8月15日 07:33
羽田空港(東京国際空港)の国際線ターミナルが2020年までに名称変更になるという。第2ターミナルが一部国際線の受け入れを始めることを受けてのことと見られ、新名称は「第3ターミナル」が有力とされる。航空経済紙Aviation Wireが報じた。
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羽田空港は、1931年に開港(当時の名称は東京飛行場)して以来、首都圏を代表する空港として利用されている。旅客数世界第4位(2014年)を誇り、年間航空機発着回数約38万、航空旅客数約6,700万。現在の国際線ターミナルは、2010年に落成、運用開始となったもの。
少し歴史を振り返ってみよう。「国際線は成田空港で、国内線は羽田空港」という認識を抱いている人は、今も少なからずいるのではないだろうか。歴史的には、確かにそのように運用されていた時期が非常に長かった。
そもそも成田空港は、羽田が手狭になったことから新たな国際空港として作られたものである。1978年に開港した。以後、羽田は長く国内線専用空港として活動していた。再び羽田に国際線が入るようになったのが、2010年のことである。
なお、こちらは余談となるが、成田空港も現在では国内線の乗り入れが行われるようになっている。
羽田空港の国際線発着回数は現在、年間約9万回であるが、2020年の東京オリンピック開催に向け、これを約13万回まで増便することが計画されている。そのために、全日本空輸などが利用している国内線第2ターミナルの南側を2019年12月までに増改築して国内線・国際線共用とするプランがある。
第2ターミナルにも国際便が発着するのに「国際線ターミナル」という名前のターミナルが存在するのでは利用者の混乱を招くであろう、とのことで、今回「第3ターミナル」への改称が行われるものと考えられる。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)