スルガ銀行チャンピオンシップ2017 浦和レッズとシャペコエンセが対戦
2017年8月14日 07:23
15日、埼玉スタジアム2002にてサッカー・スルガ銀行チャンピオンシップ2017が行われる。Jリーグ・ルヴァンカップ王者と南米・コパスダメリカーナ王者が対戦するこの大会、10回目となる今年は浦和レッズとブラジル・シャペコエンセとの間で争われる。
【こちらも】浦和、堀監督初采配もさいたまダービーで大宮に2-2の痛いドロー
■初出場の両チーム
昨年のルヴァンカップを制した浦和レッズは今季、ここまでリーグ8位、先月には5年間チームを率いてきたペトロビッチ氏を成績不振により解任するなど低迷が続いている。後任の堀孝史新監督就任後は1勝1分けと先月から続いていた連敗は止めたものの、チームの立て直しは始まったばかりだ。
チームの中核を担ってきたMF・関根貴大のドイツ2部リーグインゴルシュタットへの移籍、ブラジル人DFマウリシオの加入と、メンバーの顔触れも少しずつ変化をみせており、チームの転換期を迎えた中での重要な選手権試合といっていいだろう。
南米王者として出場するブラジル1部リーグに所属のシャペコエンセは昨年、クラブ史上初のコパ・スダメリカーナ決勝進出を果たす。しかし、決勝第1レグの会場へ向かう途中、飛行機事故により首脳陣、主力選手を失うという悲劇に見舞われた。その後、南米サッカー連盟より2016年王者と認定され、今回の出場に至った。
チームは今月に入り、スペインでバルセロナとのプレシーズンマッチを行うなどし、12日に来日、メンバーには元JリーガーのDFアポジ(元東京ヴェルディ)やMFモイゼス・リベイロ(元アビスパ福岡)がいる。
■再建、発展をめざして
初開催の2008年から毎年開催されている大会はここまでJリーグ王者が5勝、南米王者が4勝としており、今回は初出場同士の戦いとなる。
昨年の事故後、存続も危ぶまれたシャペコエンセだったが、国内外からのサポートを受けチームを再建、今回のクラブタイトルを獲得し更なる発展を目指す。エウトロピオ監督は来日に伴い、今回の試合に向け「このタイトルに向け集中して戦う」と語り、MFモイゼスは「勝利できればシャペコエンセにとってもブラジルにとっても素晴らしいこと」と意気込みをみせている。
スルガ銀行チャンピオンシップ2017SAITAMA。Jリーグ、そして南米を代表する両クラブの威信をかけて行われる決戦は、15日19:00にキックオフのホイッスルが鳴る。(記事:佐藤文孝・記事一覧を見る)