メルセデス「Sクラス」、全方位で安全性を引き上げた新型発表
2017年8月11日 11:30
メルセデス・ベンツ日本は、メルセデス・ベンツのフラッグシップ「Sクラス」に大規模な改良を加え発表した。全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークで予約注文受付を開始、9月上旬から納車を開始する。
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メルセデス・ベンツSクラスは、つねに世界の自動車の指標とされてきたメルセデスのフラッグシップモデル。2013年には、時代の最先端を行く「インテリジェントドライブ、つまり知能を備えた革新的テクノロジー」「究極の快適性」「徹底した効率向上」をコンセプトに、「新時代のプレステージカー」として登場し、累計販売台数は世界で30万台を超える販売を記録したラグジュアリーサルーンだ。
今回の改良点のポイントは、安全性と快適性、効率性を高次元で融合する「インテリジェントドライブ」を大きく進化させたことにある。また、スマートフォンを使用した車外からの遠隔 並列・縦列駐車が可能にしたこと。テレマティクスサービス「Mercedes me connect」の導入。加えて、気筒休止機能を備え、環境にも配慮した新型のV型8気筒直噴ツインターボエンジンやAMG 4MATICの導入など、パワートレインを刷新した点が挙げられる。
エクステリアもブラッシュアップした。新型Sクラスは、フラッグシップしての堂々たる威厳を維持しながら、フロントおよびリアのデザインを刷新した。 フロントデザインは、光ファイバーによる特徴的なヘッドライトを採用、全車ツインルーバーとなったフロントグリルやワイドなエアインテークを採用し、精悍でダイナミックな外観となった。
LEDリアコンビネーションランプには「クリスタルルック」を採用し、被視認性を引き上げ、状況によって発光量を調整して眩惑を防ぎ、安全性にも寄与する仕様となった。また、LEDリアコンビネーションランプが解錠・施錠時に点灯する「カミングホームファンクション機能」を新たに導入した。
先進安全技術「インテリジェントドライブ」は大きく進化した。先行車との車間距離を維持する「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」は、新たに自動再発進機能を備え、停止後30秒以内であればアクセルを踏まなくても自動的に発進する。また、車線のカーブと先行車両を認識し、車間を維持しながらステアリング操作をアシストする「アクティブステアリングアシスト」も強化した。車線が不明瞭な場合や検知できない場合でも、周囲の車両やガードレール等を検知しステアリングアシストを行なう。
高速道路上での車線変更をアシストする「アクティブレーンチェンジングアシスト」では、ウインカーを操作するとシステムは、変更する先の車線に別のクルマがないことを確認し、自動で車線を変更する。加えて、緊急時のステアリング操作をアシストする「緊急回避補助システム」、衝突時の衝撃音から乗員の耳を保護する「PRE-SAFEサウンド」などの新機能を追加採用した。また、交差点での歩行者飛び出しに加え、車両の突発的な進入にも自動緊急ブレーキが作動する「アクティブブレーキアシスト」が備わった。新型Sクラスは、全方位の安全性を高い次元で実現したといえる。
新しいメルセデス・ベンツSクラスの価格は、3リッターV6ターボ搭載の「S400」が1128万円から、4リッターV8ツインターボ搭載の「S560 Long」1646万円、6リッターV12ツインターボ搭載の「AMG S65 Long」の3323万円などとなる。(編集担当:吉田恒)