エアコン使っても『暑さで寝苦しい』人が6割以上、厳しい日本の夏
2017年8月2日 11:22
ダイキン工業<6367>は、「夏の寝室でのエアコンの使い方」について、20代~70代の男女1,000人を対象にその実態の調査を行った。
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今回の調査結果から夏の寝室でのエアコンの使い方として「一晩中つけっぱなし派」、「タイマー使用(切り/入り)派」、の中では、半数以上の人が「タイマー使用派」であることがわかった。ただし、どの使い方をしても「暑さで寝つけない(63.1%)や「暑くて夜中に途中で起きてしまう(61.2%)」、など、心地よい眠りにはつながっていない結果となった。また、温度を調節することにより快眠を得ようとする人のほうが多く、快眠のために湿度(しつど)コントロールに注意している人はまだまだ少ないという結果も出ている。
睡眠とエアコンの使い方の関係について研究している奈良女子大学の久保博子教授は、夏、快適に眠るためには入眠(眠り始め)に『湿度』をコントロールすることが重要であると提言している。
人間は入眠時に体温を下げるために、手足を熱くして熱を発散したり、汗をかいてその気化熱で熱を放出しようとする。そのため寝ている間で最も発汗量が多いのが入眠直後。しかし、梅雨時から夏場にかけて、湿度(しつど)は非常に高くなり、室内でも時には80%ぐらいになることもあります。こうなると、汗がなかなか乾かず、不快感とともに体温調整も上手くいかず寝つきが悪くなるということにつながるのだ。汗がべたべたと不快でないようにするためには、湿度(しつど)を50%程度より低くするのがよいだろう。
一方、室温は低すぎると血管が収縮して放熱出来ず逆によく眠れないため、夏の薄い半袖半ズボンなどの寝衣とタオルケット程度の少ない寝具では26℃~28℃ぐらいの温度が快眠につながる。しかし、今回の調査で最も多く設定されていた28℃ぐらいだと、湿度が高いと快適な睡眠を損なう恐れがあるので、室温だけでなく湿度をコントロールすることも、夏場の快眠のための重要なポイントの一つとして意識するといいだろう。(編集担当:久保田雄城)