『プリンセス・プリンシパル』第3話「case2 Vice Voice」【感想レビュー】
2017年7月31日 11:17
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
アニメ『 プリンセス・プリンシパル 』。今週は、第3話の感想・考察をお届けしていこうと思いますが、『プリプリ』の世界はアニメだけではありません。
現在、事前登録が絶賛受付中のiOS/Android向けゲーム『プリンセス・プリンシパル GAME OF MISSION』!
本アニメを原作としたこのゲームでは、メインキャラクターに加え、ゲームだけに出てくるオリジナルスパイのキャラクターたちが、公式サイトにて公開中となっています。
アニメの次はゲームということで、その世界観を色々と広げています。配信はいつくらいになるのかなー。
ということで、今週も感想、考察、etcをやっていきます。
■『 プリンセス・プリンシパル 』 第3話「case2 Vice Voice」
敵側である共和国のスパイ・アンジェ達と手を組んだプリンセス。
だが、プリンセスの友人でもあり侍女のベアトリスは、プリンセスと瓜二つであるアンジェに対して、アンジェがプリンセスと入れ替わってその地位を利用し、王国に被害を与えるのではないか?と疑念を抱く。
そして警戒心を強くし、プリンセスは自分が守らなければと心に誓っていた。
そんなある日、共和国スパイの総元締めであるコントロールから、プリンセスに指令が入る。
それはアンジェ達に協力し、共和国側から盗まれた、紙幣の原盤を取り戻すミッションであった。
■アンジェとプリンセスの目的
前回は、プリンセスとアンジェの謎多き関係性が少しだけ垣間見えたラストとなりましたが、冒頭はアンジェとプリンセスの会話の続き。
アンジェは、プリンセスと亡命するためにスパイとなり、プリンセスは、王位を継承し本当の女王になることで国を隔てる壁をなくそうと考えていました。
この会話でアンジェとプリンセス、お互いの目的ははっきりとしました。
お互いが二人のことを思ってはいるのですが、正反対の考えを持っている。第2話でアンジェの言っていた言葉の真意はこのあたりにあるのかも知れません。
二人は子供のころに面識があり約束を交わしていることが判明!
しかし、核心である二人の関係性にはなかなか触れてくれないのがじれったいですね…。
一方で、アンジェたちのことをどうも信用しきれていない様子のベアトリスちゃんは、プリンセスがドロシーやアンジェと仲良くすることがどうしても気に入らないようです。ぷんすかしているベアトが非常に可愛い……。
ドロシーやアンジェは部活と称して学校に隠し武器庫を備えた部室をゲットし着実にスパイとして根付いいる様子。
しかし、黒板の裏に拳銃ってセキュリティザルすぎません!? このアニメところどころにツッコミどころがはいる気がする…。
そこへ、王国側のスパイ・コントロールから指令が入ります。任務は共和国側から盗まれた紙幣印刷用の原版を取り返すこと。
この任務にプリンセスに白羽の矢が当たるのでした。
■ベアトリスの過去
プリンセスは初の任務に少しワクワクとしているようでしたが、当然ベアトは心配して大声を張り上げるのですが、その声にどこか違和感を覚えます。突然に声が機械越しのような掠れた声になり、思わずベアトは部屋から飛び出していくのでした。
ここで衝撃の事実がわかります。
ベアトリスは機械狂いの父親に実験台にされ喉を機械化されてしまうというかなりショッキングな内容の過去があったのです。1話で声を変えていたのは、喉を機械化していたからなのですね。もしかしたら他の部分も機械化されていたり、この機械の変声スキルが今後の伏線だったりするのかも知れませんね。
さらに、それが原因で辛いいじめにあっていたというヘビーな事情がありましたが、そこを救ってくれたのがプリンセスでした。
それ故にベアトリスとプリンセスの信頼関係が非常に厚いものであることがわかります。
そして、ベアトリスの気持ちのモヤモヤが晴れぬままにいよいよ任務の日を迎えるのでした。
■無重力スパイアクション
スパイ任務のために飛行船に忍び込むアンジェとドロシー、そして怪しまれぬように目をそちらに向かせる要員としてのプリンセス。
そこへ、プリンセスを守るためについてきたベアト。なんだか嫌な予感……。
飛行船に忍び込むために水槽タンクへの侵入を試みるアンジェ、やはりなぜかついてきちゃうベアトリス…。果たして原版奪還作戦はどうなってしまうのでしょうか。
ちなみに、この水槽タンクについて先日ご紹介したラジオ内にて解説がありましたが、飛行船を浮かせるにも”ケイバーライト”が利用されており、飛行船ほどの質量を操る大型のケイバーライトを冷やす役割を担うために大量の水を使うそうですよ!
ついてきた、ベアトリスにアンジェは捕まって尋問されるくらいならばここで死んでもらうと銃口を向け迫ります。スパイとしてのアンジェは本当に鬼気迫るものがありますね、普段はユーモラスの嘘をついたり笑顔を向けたりするアンジェですが、彼女の本当の顔はどれなのでしょうか。
そんな無益なやりとりをしている暇もなく、任務を続行するアンジェたちは、電話交換室で船内の状況を把握する。
離れた船の中に原版と輸送担当がいる情報を得ることに成功するが、移動中にまさかの雷に打たれ、敵に見つかってしまうというアクシデントに!!
そしてここからはケイバーライトを使った無重力アクションが展開!! モブキャラの銃を躱し、トライダガーも真っ青の壁走りと、縦横無尽に駆け回るアンジェ。1話以来のアクション要素があった3話でしたが、このアクションシーンをみるとアンジェはケイバーライトがあったとしても相当の運動能力がありますよね。
なにか秘密があるのでしょうか…。
■アンジェの決意と変わる関係
激しい銃撃戦(さらに、ベアトリスの事故も重なり)に、負傷しながらも、なんとか原版を取り返すことに成功したアンジェ。
そんなに命を張ってまでスパイという、傍から見たら”悪”の行為をするアンジェにベアトリスは疑問をぶつけます。
『お給料がいくらか知りませんけど国とか主義とかそんなもののために命かけてるんですか!?死んだら終わりじゃないですか!』
『ベアト…私はここで死んでもただのスパイよ。でもあなたが捕まったらプリンセスが疑われる…そんなこと絶対許さない!』
お金のため、名誉のため、国のため、そんなもののためではなくプリンセスのためにアンジェは、強い意思でスパイをしているのです。
しかし、しかしアンジェとベアトのいる部屋へ砲撃を打ち込む準備が完了してしまう最後のピンチ!!
このピンチに「死んでもスパイの手助けなんてしない」と言っていたベアトが、ボイスチェンジャーの能力で敵側の隊長の声を使い巧みに切り抜けようとします。アンジェをただのスパイではなく信頼するに値する人物と認めた瞬間ですね。
敵側のカマかけには、アンジェが電話交換室での盗聴を記憶していたスパイとしての能力で対応し、二人の力でなんとかミッションを達成し、ベアトリスとアンジェに確かな絆が生まれるのでした。
■今回は比較的わかりやすい!
いやー今回のお話は、ベアトリスの過去と彼女がアンジェたちに対して心を開くまでを描いた1、2話に比較するとわかりやすいお話でした。
ベアトリスの機械での変声スキルとアンジェのスパイとしての能力をあわせピンチを脱出していくのが、二人のチームとしての初めての作業という感じがとてもよかったです。
なによりもベアトリスちゃんがかわいいんですよね!プリンセスを守ろうと健気な姿もかわいいですが、ラストのアンジェの嘘に合わせるのもかわいい!
さてさて、4話はまたまた話が飛んでCase9ということで、やはり時系列がバラバラ系のアニメでしたね。4話もしっかり期待しましょう。
『 プリンセス・プリンシパル 』第2話「case1 Dancy Conspiracy」【感想レビュー】
(あにぶ編集部/Uemt)
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