ホンダジェット、「Flying Magazine」誌の「Flying Innovation Award」受賞
2017年7月29日 15:59
米国ノースカロライナ州グリーンズボロ市に本社を置く、ホンダの航空機事業子会社のホンダ・エアクラフトカンパニー(HACI)は、Honda Jet(ホンダジェット)が、世界で最も購読されている航空誌「Flying Magazine」誌が主宰する航空機アワード「Flying Innovation Award」を受賞したと発表した。授賞式は、7月24日、世界最大のエアショー「2017 EAA Air Venture Oshkosh」のオープニングセレモニーで行なわれた。
【こちらも】ホンダジェットが東南アジアで発売を開始
「Flying Innovation Award」は、ジェネラルアビエーションの世界において最も重要なイノベーションを達成した航空機や航空機器に与えられる賞。今回、Honda Jetの飛躍的に進歩したデザインおよび技術が評価され、6つのノミネート対象から選ばれた。また、Honda Jetは2016年に「Flying Magazine」編集者賞も受賞していた。
「Flying Magazine」誌のステファン・ポープ編集長は、「イノベーションを実現したHonda Jetは、この賞を受賞するに相応しいと思い製品だ。Honda Jetは、人々の大変な努力により、大きなプロジェクトが成し遂げられることを示してくれました。機体開発だけでなく製造領域においても素晴らしい成果を挙げ、驚くべきストーリーと言えるでしょう」と述べたという。
Honda Jetは、ホンダが機体およびエンジンを基礎から開発した小型ビジネスジェット機。主翼上面のエンジン配置や自然層流翼型、一体成型複合材胴体など、ホンダ独自の技術を採用することで、クラス最高水準の最高速度、最大運用高度、上昇性能、燃費性能および室内サイズを実現した小型ジェット機だ。
また昨年、Honda Jetは、小型ビジネスジェット機カテゴリーで米国の2つの飛行ルートの最短飛行時間記録を更新した。この最短飛行時間記録は、テターボロ(ニュージャージー州)とフォート・ローダーデール(フロリダ州)間、およびボストン(マサチューセッツ州)とパームビーチ(フロリダ州)間で達成され、NBAAの会場で公式認定証が発行された。
現在、HondaJetは、カナダとメキシコを含む北米、欧州および中南米で販売されている。加えて、昨年12月にはアラブ首長国連邦のドバイで開催されたビジネス航空ショー(Middle East Business Aviation Association)において中東で始めてHondaJetを展示し、今春、アジア地域で始めての展示公開も実施、ほぼグローバルな販売展開を行なっている。(編集担当:吉田恒)