Windows Insider Program、Fall Creators Update飛ばし次の開発ビルド受け取る新オプション
2017年7月29日 15:53
Microsoftは25日、Windows Insider ProgramでWindows 10 Fall Creators Updateのリリースビルドをスキップし、開発ブランチのビルドを引き続き受け取るオプション「Skip Ahead」を「ファースト」リングに追加した(該当記事、要フィードバックHub、On MSFTの記事、BetaNewsの記事、Windows Centralの記事)。 MicrosoftではFall Creators Updateのリリースに向け、リリースブランチ「RS3_RELEASE」をフォークする一方、開発ブランチ「RS_PRERELEASE」ではその次のリリースに向けた作業を開始しているという。 今回追加されたのは「設定」アプリの「更新とセキュリティ→Windows Insider Program」の「どのようなコンテンツの受け取りを希望されますか?」というオプションだ。デフォルトの「次のバージョンのWindows」は従来通りの動作で、今後はFall Creators Updateの一般リリースまでRS3_RELEASEビルドの提供が行われる。現在停止しているWindows 10標準アプリの更新もFall Creators Updateの一般リリース後に再開される。 一方、「Skip ahead to the next Windows release」を選択すると、引き続きRS_PRERELEASEのブランチのビルドが提供されることになる。Windows 10標準アプリもストアで更新が提供される。こちらはファーストリング限定であり、選択すると自動でファーストリングに切り替えられる。ただし、ファーストリングのユーザーはFall Creators Updateのリリースに向けたフィードバックで重要な役割を果たすため、このオプションを選択できるユーザー数には制限が設けられるとのこと。 なお、RS3_RELEASEブランチはフォークされたばかりなので、現時点でのRS_PRERELEASEブランチと実質的に同じものだという。しかしRS_PRERELEASEブランチに新たなコードのチェックインが始まると、通常のビルド受け取りに戻すにはWindowsの再インストールが必要となる。また、新バージョンリリース後のInsiderビルドと同様、当面は不安定なビルドの提供が続くことになる。 ちなみに、26日に提供が始まったWindows 10 Insider Preview ビルド16251は初のRS3_RELEASEブランチだ。このビルドはSkip Aheadオプションを選択した場合にも提供されるが、ブランチはRS_PRERELEASEで、ビルド番号は16251.1000となっている。現時点ではSkip Aheadオプションを通常のビルド受け取りに戻すこともできる。このオプションはFall Creators Updateの一般リリースとともに削除され、以降はリング設定に応じたビルドの提供に戻るとのことだ。