ローソン、米作りに農業用ドローンの実証実験を開始
2017年7月27日 08:49
ローソンが全国23カ所で運営するローソンファーム。農業集約による大規模農業で米を生産し、全国各地のローソンの、弁当やおにぎりの原材料として利用されている。その中ひとつ、特例農業法人ローソンファーム新潟が、新潟市および新潟クボタと連携し、農業用ドローンの実証実験を2017年8月より開始する。
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■ICT農業を利用したローソンファーム
現在、国を挙げて取り組みの始まっている、大規模農業への取り組み。ローソンも、ローソンファームを全国23カ所で展開している。野菜、果物、米を農業集約による大規模農業で生産し、全国各地のローソングループ店舗へ供給。販売されている弁当、おにぎりなどの中食原材料に使用されている。
このうち、2015年3月に設立された、ローソンファーム新潟では、さまざまなICT(インフォメーションアンドコミュニケーションテクノロジー)農業の取り組みにより、米作りが行われている。「水田センサ」により水田の環境を自動で測定したり、「水田管理システム」を導入するなど、稲作作業の省力化と、大規模集約化のための試みがなされている。
■農業用ドローンで作業効率をアップ
このローソンファーム新潟において、今回、新たなICT農業の試みが行われる運びとなった。国家戦略特別区域に指定されている「新潟市」、農業用機械を手掛ける「新潟クボタ」と連携して、水稲病害虫対策のための薬剤散布用に農業用ドローンの実証実験を開始。圃場に農薬を散布するのは、通例、人力であれば1ha(ヘクタール)当たり1時間以上はかかる大仕事だ。対して、農業用ドローンを使用すれば、たったの10分で農薬を散布することができ、大幅な省力化が可能となる。
こうしたICT農業の試みは、全国各地のローソンファームでも行われていく予定だ。このほかにも、ローソンファームでは土壌づくりを工夫する取り組みが行われており、健康な野菜や米を供給している。(記事:煎茶濃いめ・記事一覧を見る)