人工知能がお勧め映画を選ぶアプリ「WATCHA」、レビュー1千万件突破

2017年7月27日 08:03

 映画・ドラマ・アニメのレコメンドアプリ「WATCHA」の中で、ユーザーが記録した作品評価レビュー数が、1,000万件を突破したと運営のWATCHA社が26日に発表した。

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 WATCHAの特徴は、同種のアプリケーションは機能が映画限定であるものが多いのに対し、映画だけでなくドラマ、アニメにも対応しているという点である。評価レビュー数のカテゴリー別割合でいうと、映画65%、ドラマ18%、アニメが17%となっている。

 SFの中によく出てくるギミックの一つに、「自然言語で会話するAIが、その日の気分に応じた最適な映画作品などを自動的に選んでくれて、利用者はただそれを見るだけでいい」というものがある。

 時代はさすがにまだそこまでは到達していないが、WATCHAはAIの組み込まれたアプリである。各ユーザーからの映像作品に対する評価情報を独自のエンジンで分析、情報を蓄積し、またユーザー一人一人の嗜好を把握して、その好みにあった作品をお勧めしてくれるのだ。

 具体的にどう処理をしているのかというと、当人がつけた既存の作品の評価情報をもとに好みの似ている別のユーザーの評価情報を参照して作品評価を予測し(これを予想採点と呼んでいる)、作品ごとの「タグ」の共通項を抽出することで嗜好分析を行っているという。そういったわけで、「自分でも知らない、自分好みの作品」を、AIが教えてくれるというわけである。

 なお、評価レビュー1,000万件突破記念として、2017年上半期公開の、WATCHAにおける高評価作品が公開されている。それによると、映画部門第1位は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』、ドラマ部門第1位は『カルテット』、アニメ部門第1位は『夏目友人帳 陸』であるという。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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