ミュベール、18年リゾートコレクション発表

2017年7月26日 20:37

 ミュベール(MUVEIL)の2018年リゾートコレクションが発表された。

 今シーズン、インスピレーションを与えたのは《プリマヴェーラ》《ヴィーナスの誕生》と数多くの名画を手掛けた、芸術家サンドロ・ボッティチェッリだ。作品が持つ、春を予感させる幸福感を装いに落とし込み、ミュベールらしいハッピー・ルックを提案する。

 主役を担うのは、色鮮やかな花々。これまで単体で登場していたフラワーモチーフも、今季は花束へと姿を変え、より一層多幸感に溢れている。シルクシフォンやジョーゼットにフラワープリントを施したワンピース、パンツ、オールインワン。「ミュベール」の語源となったスズランを立体刺繍で描いたレザージャケット、スタジャン。

 ハーフジップのトップスにはハート型のチャームを、トマトレッドの5分丈ニットには、さくらんぼのビーズを。ディテールでもあたたかな空気を招き入れる。ラッフルやドレープを多用し、つまんだりひねったり、布の表情を引き出すように操作を加え、洋服全体でハッピーオーラを築き上げていく。

 隠し味となったのは、メジャーリーグを想起させるクラシックなスポーツテイスト。野球チームのユニフォームのように「Muveil」と配したワンピースをはじめ、カラーライン入りのベースボールシャツ、39の文字入りVネックトップス、ロゴ入りキャップなど、躍動的なアイテムが揃っている。スウェットパーカーも珍しくコレクションラインに加わり、被ると頭巾風になる茶目っ気溢れるデザインだ。

 陽気な春のムードを締めくくるのは、ミュベールらしいポップな遊び。花の愛を意味する「AMORE!FLORA」や「VENUS TANJYO」など微笑ましいセリフが、ガウンの襟(普段は隠れているめくると現れる)やTシャツ中央に姿を現す。10周年を迎えるミュベール、今季はアニバーサリーイヤーを祝福する陽気なコレクションを展開している。

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