【ビットコイン本格投資!】実践編:安心な取引所を選ぶための7つのポイント
2017年7月26日 12:59
【最終回】書店、新聞、雑誌で、「ビットコイン」「仮想通貨」「ブロックチェーン」という言葉を目にすることが多くなりました。ビットコインは「特別なもの」ではなく、「当たり前のように使われるもの」になりつつあります。本連載では、ビットポイントジャパンの小田さんが、ビットコイン投資歴1年のタレント/モデル・福井仁美さんがぶつける素朴な疑問に答えながら、投資初心者が無理せずに始められるビットコイン投資方法を解説します。
本連載は2017年4月に発売した小田玄紀氏の書籍『1時間でわかるビットコイン投資入門』より、編集部にて再編集・掲載しています。via 1時間でわかるビットコイン投資入門 (NextPublishing) | 小田 玄紀 |本 | 通販 | Amazon
BTC投資歴1年のタレント/モデル福井仁美さんが、『1時間でわかるビットコイン入門』著者の小田玄紀さんに「投資の基礎」を聞く!
この連載では、ビットコイン投資歴1年のタレント/モデルの福井さんが、ビットコイン取引所を運営する小田玄紀さんに「投資の始め方」「投資の楽しみ方」をわかりやすく聞いていきます。
小田 玄紀さん
書籍『1時間でわかるビットコイン入門』『1時間でわかるビットコイン投資入門』著。株式会社ビットポイントジャパン ファウンダー。2016年3月に上場会社子会社として初の仮想通貨取引所であるBitpointを立上げ。
福井 仁美さん
早稲田大学第一文学部を卒業後、スポーツキャスターやモデルとして活動。 2008年より「王様のブランチ」にてリポーターを務め、高いリポーター力を発揮し、2015年まで約8年間レギュラーに抜擢。プライベートでは、自称”弾丸トラベラー”としてハワイ渡航歴50回以上。ビットコイン投資歴約1年。
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仮想通貨取引所の選び方
取引所はどこも安全ですか?
福井仁美(以下、福井):ビットコイン投資をはじめるとき、実は一番悩んだのが取引所選びです。
マウントゴックスの事件(※取引所であるマウントゴックス社破綻のこと)が印象的で、どの取引所なら安心なのか、お金を預けて大丈夫なのか、不安でした。
銀行や証券会社は国が関与していますし、実績もあるので、大手なら大丈夫だろうと思うのですが、ビットコインの取引所は知らないところばかりだったので…。
小田玄紀(以下、小田):外から見たら、どこが安全か、よくわかりませんよね。
福井:そうなんです。友達にも、「どの取引所が一番いいの?」とよく聞かれます。
小田:そういった意味で、私たちの取引所BITPoint は、安全安心な仮想通貨交換所、ということを最も重要だと考えています。
福井:どんなところがポイントになるのですか?
小田:ポイントはいくつかありますが、たとえば当社では口座開設を申し込まれた方については、反社会的勢力でないかを確認させていただいています。
要は不正犯罪のために利用させない、ということです。不正犯罪に利用されてしまうと、もしも問題が起きた場合に業務停止命令を受ける可能性があり、ほかの投資家の方々に迷惑がかかってしまう恐れがあるからです。
福井:不正使用できないようにしている、ということですね。
小田:取引所の安全性について気になるようなら、複数の取引所に口座を開設しておいて、なにかあったとき、すぐに別の取引所の口座に送金できるようにしておく、というのもいいと思います。
福井:なるほど。資金の避難先を確保しておく、ということですね。リスクヘッジになりますね。
安心して売買するために安心安全な取引所を選ぶ
ビットコインの入手方法はいくつかありますが、仮想通貨の取引所で買うのが基本です。
日本には複数の仮想通貨取引所があり、無料で口座を開設できます。口座を開設し、お金を振り込んでおけば、いつでも簡単にビットコインを購入できます。
ビットコイン投資を考えるなら、取引所の安全性に配慮するのが賢明です。複数のなかから取引所を選ぶ際のチェックポイントを見ていきましょう。
【1】売買したい通貨を扱っているか
取引所によって売買できる通貨も異なります。
ビットコインとイーサリアムは多くの取引所で売買できます。それ以外のアルトコインを扱っている取引所もありますが、マイナーな通貨のなかには流動性や安全性に懸念がある通貨もありますから、まずはビットコインとイーサリアムを扱っていればいいでしょう。
【2】売買手数料がかかるか
多くの取引所では売買手数料がかかりませんが、一部、有料の取引所があるほか、有料化を検討しているところもあります。無料の方が手軽に売買できますので、できれば無料の取引所が望ましいでしょう。
【3】ユーザビリティと取引ツールで選ぶ
ユーザビリティも大事です。画面が見やすいか、操作がしやすいかなどは人によって好みや感覚が異なりますから、ウェブサイトをチェックしてみてください。
取引の方法などについてわからないことがあった場合、気になることがあった場合には、直接、電話などで確認できると安心です。カスタマーセンターがある取引所を選ぶ、というのも有効でしょう。
【4】流動性も要チェック
流動性も取引所によって異なります。
ビットコインや株式の売買では、売りたい人がいないと買えませんし、買いたい人がいないと売れません。流動性とは、買いたいときに買える、売りたいときに売れる、ということで、取扱高が多いほど流動性は高く、安心です。
【5】ビットコインも管理体制をチェック
購入したビットコインは取引所に預ける形になるので、どのように管理されるかも確認しておきましょう。セキュリティの強度は取引所によって異なります。
セキュリティ体制が整っているか、また内部の人間が犯行に走らないような対策がとられているかを確認したいところです。
取引所のガバナンスやコンプライアンスの姿勢も重要で、特定の人間が不正を働くようなことがない体制が求められます(一般企業も同様です)。
またメンテナンスと称して予定外に度々取引を休止するところは、システムが脆弱で、ハッキングのリスクも気になります。
【6】経営状態をチェック
経営状態を確認するのは難しいですが、取引所の運営母体が上場企業であれば、3カ月ごとに公表される決算資料で財務状況を確認することができます。
現在、上場しているのはBITPoint(主要株主・株式会社リミックスポイント)とFISCO(株式会社フィスコ)の2つです。<編集部注:書籍発行2017/4時点>
財務基盤が弱い取引所では、投資家から預かった資金を運営資金に使っていたりするケースもあるようです。決算資料が公表されていない場合は確認が難しいのが現状ですが、口コミ情報などもチェックしてみましょう。
【7】複数の取引所に口座を持つことを検討
はじめから複数の口座を持つと管理が難しいので、まずは1カ所に口座を開き、慣れてきたら、なにかあったときに送金する受け皿として、別の取引所にも口座を開いておくのもよさそうです。
『アービトラージ』(本連載前回記事参照)をしたい場合も、複数の取引所に口座を開いておく必要があります。
ビットコイン口座を開いて、売り買いしてみましょう
まずは取引口座を開く
取引所を選んだら、口座(総合口座)を開設しましょう。難しい手続きはありません。どこの取引所もWEBサイトから口座開設を申し込み、手続きをはじめることができます。
ビットコインを買うには、あらかじめ資金を取引所に預けておく必要があるので、次は、開設した口座に資金を入金しましょう。取引所が指定する銀行口座などに投資したいお金を振り込みます。なお、入金時の振込手数料は一般的に自己負担です。
ビットコインを「買う」
では、さっそくビットコインを買ってみましょう。
取引所のWEBサイトの取引用ページにログインすると、現在のビットコインの売買情報や価格チャートをみることができます。入金したお金でいくらのビットコインを購入することができるかも確認できます。
取引単位は取引所によって異なりますが、0.0001BTC程度、つまり数円単位で売買でき、24時間365日、取引可能です(1日10分程度のメンテナンス時間などを除く)。
ビットコインを「売る」
最後にビットコインの「売り」について紹介しましょう。
「売り」の場合も、「買い」と同様に取引所のWEBサイトにログインし、いくらのビットコインを売りたいのか入力し、売買方法(成行・指値)を指定することで、いつでもビットコインを売ることができます。
ビットコインの売買で得たリターン(売却益)は、雑所得として総合課税(ほかの所得と合わせて税額を計算)されます(2017年4月現在)。改正資金決済法でも定められる見込みですので、その情報にも注意しましょう。詳細は取引所または税務署に確認してください。
まずは少額でもよいので取引をはじめてみることをおすすめします。やってみないとわからないことが多く、ビットコイン投資は少額から簡単に始められることも大きなメリットです。
やってみて興味がもてたら、さらに中級・上級の投資方法を検討していくとよいでしょう。(本連載は今回で終了となります)
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