いろいろあって泣けてくる…でもくじけない!中国ネット小話第7弾

2017年7月21日 07:21


*07:21JST いろいろあって泣けてくる…でもくじけない!中国ネット小話第7弾
 今年6月、フランス共産党総書記ピエール・ローレン氏は、年内に国の共産党は消滅すると自ら「解体」宣言した。ソ連解体で急激に求心力を失い、衰退する世界の共産主義政権国。残されているのは、中国と北朝鮮だけとなった。この2国は、共産主義国の崩壊の歴史を、どうみているのだろうか。


 2016年、中国の外国旅行者数は1億人以上に上り、今年はそれを上回る見込み。日本を含む他国の自由主義と民主主義に触れて、それを持ち帰ることができるだろうか。大紀元で人気のネット小話シリーズ第7弾。中国人による中国分析を知る。


 【同じ道を歩んでいる】


 解体前の旧ソ連の情勢はこんなふうだった。 


 ・1980年にモスクワオリンピックが開催され、ソ連が最多金メダルを獲得した。(2008年、北京オリンピック)

 ・宇宙開発戦争に参戦し、1986年に宇宙ステーション・ミールのコアモジュールを打ち上げた。(2011年、中国は初の宇宙ステーション打ち上げに成功)

 ・群衆による騒乱事件が毎年20万件も発生。

 ・社会の安定を維持するための費用が軍の予算を超えた。

 ・若者が公務員になりたがる。

 ・汚職が横行し、取り締まれば取り締まるほどひどくなる。

 ・ひどいインフレ。

 ・GDPは毎年上昇するが、人民の生活レベルは下がり続ける。

 ・新空母が試験航海を果たした。(中国は2015年、空母「遼寧」を完成)

  こうしたできごとを経て、モスクワオリンピックから11年後の1991年、旧ソ連は解体された。

  中国も、旧ソ連とそっくり同じ道を歩んでいるのだが…。


 【中国当局が死守しているのは?】


 子宮の入口を断固として守り、金を払わないと子供を産ませない。

 学校の入口を断固として守り、金を払わないと入学させない。

 マンションの入口を断固として守り、金を払わないと家を構えさせない。

 病院の入口を断固として守り、金を払わないと入院させない。

 高速道路の入口を断固として守り、金を払わないと通らせない。

 景観地の入口を断固として守り、金を払わないと観光させない。

 寺院や聖地の入口を断固として守り、金を払わないと参拝させない。

 墓の入口を断固として守り、金を払わないと安らかに安息させない。


 【政治ってなんだ?】


 政府高官なら幹部用高級個室に入院して、自分の金は一銭も出さなくても最高の治療を受けられる。だが一般国民は病院の廊下に寝ていても(解説1)、数十年かけて貯めた虎の子が吹っ飛んでしまう。政治に関心を持たず、政治の話題を出すことすら嫌がる人が多い。一般国民に政治など関係ないと勘違いしているのだ。だが政治とは、あなたの給料であり、住む家であり、医療や年金などの社会保障のことだ。あらゆる生活必需品、生きていく環境、それに、あなたの人権や正義のことだ。そして、人として平等に扱われ尊厳が保たれることだ。


 解説1:中国では病室が不足しているため、ベッドを廊下に並べて患者を入院させている。部屋代がかからない分入院費が割安になるため、自分から廊下入院を希望する場合もある。


 【優先順位が違う】


 中国外交部は「返還後も香港の政治体制を50年間維持する」という84年の英中共同宣言が無効だと言ったそばから、こんどは72年の米中共同コミュニケを持ち出して米国を非難している。だが英中共同宣言は人民代表大会で承認され、明文化された条文だ。それに引き換え、米中共同コミュニケは、単なる双方の意見の覚書でしかない。

■次ページは、「洪水に見舞われたとき、国の救助部隊に真っ先に助けてもらえる合言葉は?」


 【中国当局の二枚舌】


 南京大虐殺については「過去の出来事を忘れてはならない」と口角泡を飛ばすが、文化大革命については「過去にこだわってはいけない」とうそぶく。1972年の米中共同コミュニケについては、「米国は敵対関係に終止符を打ち両国の緊密化を図ると承諾したことを遵守すべきだ」と熱弁をふるうが、1984年の香港「一国二制度」を50年間維持するという英中共同宣言になると、「あの過去の文書に、もはや現実的な意義はない」と言ってのける。


 【おかしな国】


 世の中には変わった国もあるものだ。子供のころには無理やり政治を勉強させられるのに(解説2)、大人になったら政治を語ることなどできなくなる。


 解説2:中国では幼稚園や小学校から政治教育が始まり、党への忠誠を誓うこと、党を賛美することを教えられる。だが成人して社会の矛盾に気づき、公に政治批判をすると逮捕される。

【がんじがらめの中国人】


 共産党政権統治下の中国人の現実。生まれるときに計画出産で制限を受ける。戸籍制度で、身分が制限される。「人民代表大会の代表」で、選択肢が制限される。敏感語(中国当局が規制するNGワード)で、言論が制限される。「社会を安定させるための」軍隊で、行動が制限される。政府の審査部門で、思想が制限される。様々な罪名で、意見の表明が制限される。なんでまた、中国人はこんなにも縛られないといけないのか?それは、最も制限されるべき中国共産党の権力が野放しになっているからだ。だから、中国人はいつでもどこでもがんじがらめだ。


 【救助される確率を高める秘訣】


 中国のネットユーザーからのアドバイス「もし洪水に見舞われ、すぐに(災害救助の部隊に)救出してほしかったら、どこにいようが、とにかく助けを求めるときに『外国人も一緒におぼれています』と言いなさい!そうすればすぐ助けが来る」


 【政府通知より先行した確かな情報】


 ある朝、ある人がネット上で湘江(湖南省最大の川)が氾濫しそうだと書き込みをしたところ、デマを流布したという罪ですぐ拘束された。その日の午後、その人は拘置所で、当局が「湘江が氾濫する恐れ」という通知を出したことを知った。


 【生きていることこそが奇跡】


 今の時代に生きていることこそが奇跡だと思わないか? 百年に一度あるかないかという洪水に2度も見舞われたのは我々だ。千年に一度あるかないかという大飢饉も体験した。それもこれも、万年に一度もないかもしれないという共産党政権に見舞われたからだ!

(翻訳編集・島津彰浩)

【ニュース提供・大紀元】《FA》

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