投機筋のドル円ポジション解消による円高圧力は短期収束見込み、SMBC日興証券(花田浩菜)

2017年7月19日 12:01


*12:01JST 投機筋のドル円ポジション解消による円高圧力は短期収束見込み、SMBC日興証券(花田浩菜)
こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

以前にも投機筋のポジションがドル円に大きな影響を与えていることをお伝えしましたね。7/19付けの「主要通貨デイリー」では、投機筋による円高圧力について考察されているのでご紹介します。

同レポートではまず、投機筋のポジションについて、『CFTC(米商品先物取引委員会)によると、投機筋は7月11日時点でドル買い円売りポジションを2015年6月9日以来の水準まで積み増したことが明らかになった(ネットベース)』と伝えています。

続けて、『投機筋のポジションを円買いと円売りに分けてみると、円売り残高が大幅に増加している点が目につく。直近では約15.3万枚と過去最大規模まで積み上がっており、経験則的には、一段の円売り積み増しによる投機筋主導のドル高円安は目先期待しづらいといえる』と分析しています。

次に『むしろ注意を要するのは、過大に積み上がった円売りポジションの巻き戻しに伴うドル売り円買い圧力だ。ドル円は11日に一時114.49円まで上昇して以降は軟調な値動きとなり、足元112円近辺で推移しているが、こうした背景には、前述した投機筋の円売りポジション解消による円買いドル売りの側面もあると推測されよう』との見解を述べています。

最後に、投機筋の円売り残高の積み増し要因として海外の金融政策を挙げ、『日本の金融政策は当分現状維持が予想されることを踏まえれば、投機筋の円売り外貨買い指向は今後も継続が見込まれる。短期的には円売りに過度に偏ったポジション整理に伴うドル安円高も想定されるものの、調整一巡後は投機筋による円売りがドルの下支え要因となろう』とまとめています。

詳しくは7/19付けの「主要通貨デイリー」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜《DM》

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