世界のPC出荷台数、2017年第2四半期は3~4%減
2017年7月17日 19:16
2017年第2四半期のPC出荷台数は、Gartnerの推計で4.3%減少、IDCの推計では3.3%減少したそうだ(Gartnerのプレスリリース、IDCのプレスリリース)。 Gartnerのデータによれば第2四半期のPC出荷台数は6,110万台。11四半期連続で減少しており、四半期単位で2007年以来の最低記録を更新した。ベンダー別にみると前年同四半期比3.3%増となる1,269万台を出荷したHPがLenovoを抑えて1位に上昇している。Lenovoは8.4%減の1,219万台、3位のDellは1.4%増の956万台、4位のAppleは0.4%減の424万台となった。5位のAsusと6位のAcerは10%以上減少している。 IDCのデータでは第2四半期のPC出荷台数は6,054万台。減少幅は予想(3.9%減)よりも小さく、第1四半期から20万台程度増加している。ベンダー別では6.2%増で1,378万台のHPが1位を維持。2位のLenovoは5.7%減の1,243万台となる一方、3位のDellは3.7%増の1,033万台となった。4位のAppleは1.7%増の433万台となっており、5位のAsusも8.6%減の411万台と、Gartnerのデータよりも減少幅が小さくなっている。 両社の数字の違いは推計対象が異なる点が大きい。Gartnerでは2016年にPC市場が6%縮小したのに対してChromebookの出荷台数は38%増加したと述べているものの、推計値にChromebookは含まれない。Gartnerによれば、Chromebookは現在のところPCの置き換えになっていないが、いくつかの条件が満たされればPCの置き換えになる可能性があるという。条件としてはネットワーク接続性全般におけるインフラストラクチャーの改善や、モバイルデータ通信の低価格化、Chromebook自体のオフライン機能の強化などが挙げられている。