中国の民主活動家、劉暁波氏が死去 末期がんで仮釈放中

2017年7月14日 07:56


*07:56JST 中国の民主活動家、劉暁波氏が死去 末期がんで仮釈放中
 2010年のノーベル平和賞を受賞した中国の民主活動家、劉暁波氏(61)が13日夜9時頃、多臓器不全のため東北部・瀋陽の病院で死去した。同市の司法当局が公式サイトで発表した。


 劉氏は2008年12月、「国家政権転覆扇動罪」に問われ、2009年12月に懲役11年の判決を言い渡された。服役中の2010年にノーベル平和賞を受賞したが、中国当局は服役中の劉氏や親族の授賞式出席を許さなかったため、「獄中の受賞者」として世界的な注目を集めた。


 その後も、服役を続けていた劉氏は末期の肝臓がんと診断されたため、今年5月23日に仮釈放され、瀋陽の中国医科大付属病院で治療を続けていた。


 劉氏本人と家族は国外で治療を受けることを希望し、劉氏と面会したドイツと米国の医師も9日、劉氏の国外への移送が可能だとの見解を示した。


 それに対し、中国外務省の耿爽報道官は10日の記者会見で「関係国が中国の主権を尊重し、個別の案件を利用し、中国の内政に干渉しないよう望む」と劉氏の国外移送を認めない立場を表明した。

(翻訳編集・王君宜)

【ニュース提供・大紀元】《FA》

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