トヨタ、新型カムリ発表 「素直にカッコいいクルマ」目指して開発

2017年7月12日 08:31

 トヨタがカムリをフルモデルチェンジして発売を開始した。これまでカムリは、トヨタカローラ店の専売車種だったが、新型はトヨペット店、ネッツ店(東京地区は東京トヨタでも)で、販売するモデルとなった。

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 トヨタ・カムリはこれまで、「トヨタのグローバルミッドサイズセダン」として、「米国15年連続乗用車販売台数No.1」獲得をはじめ、100カ国以上の国や地域で販売し、累計1800万台超えを達成しているモデル。1980年、910型として人気を博していた日産ブルーバードに対抗するモデルとして国内専用モデル「セリカ・カムリ」(FR車)として誕生し、1982年には、FFレイアウトを採用した現在の車名「カムリ」として一新し、グローバルに販売を開始した。

 今回の新型が搭載するパワートレーンは、TNGA(Toyota New Global Architecture)による新エンジン・2.5リッター4気筒「ダイナミックフォースエンジン2」(178ps/22.5kg.m)と、進化したハイブリッドシステムTHSⅡ(モーター出力120ps/トルク20.6kg.m)を組み合わせ、システム総合出力211ps(155kW)を発生する。モーター駆動用電池は、リチウムイオンバッテリー搭載。総合燃費はクラストップの33.4km/リッターを達成したFF方式のハイブリッド専用モデルだ。米国仕様にあるガソリンエンジン車はラインアップしない。

 新型は「素直にカッコいいクルマを目指してデザインした」としている上級ミドルサイズサルーン。ボディサイズは全長×全幅×全高4885×1840×1445mm、ホイールベース2825mmと大柄だが、エクステリアデザインは低重心を突き詰め、低く構えたボンネットフード、フェンダーから低いベルトラインで構成、ワイド&ロープロポーションとなった。

 TNGAによる新開発のプラットフォームは、重量バランス、車両安定性の向上により上質な乗り味を実現した。また、重心高を下げることで横揺れの少ない乗り心地と安定した高速走行に寄与するという。

 サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式を採用、リヤは新開発ダブルウィッシュボーン式を採用した。

 新開発ラック平行式電動パワーステアリングは、切り始めのレスポンスが軽快で、すっきりした手ごたえをもたらす操舵感となっているとも。

 予防安全および安全運転支援システムも充実している。衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を全車に標準装備とし、後退時の死角に左右後方から接近してくる車両を検知し自動的にブレーキ制御を行う「リヤクロストラフィックオートブレーキ」機能をトヨタ車として初採用するなど、安全と安心感を高めている。

 価格は、ベーシックな「X」が329.4万円、上級装備の「G」が349.92万円、「G・レザーパッケージ」が419.58万円。(編集担当:吉田恒)

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