三井智映子と学ぶ「資産運用のABC」~あなたは“お金のデザイン”ができていますか?~ 押さえておきたい欧州の経済指標2
2017年7月7日 18:19
*18:19JST 三井智映子と学ぶ「資産運用のABC」~あなたは“お金のデザイン”ができていますか?~ 押さえておきたい欧州の経済指標2
皆様こんにちは!フィスコマーケットレポーターの三井智映子です。
今回はヨーロッパの第2回「PPI(生産者物価指数)」についてお伝えします。
PPI(生産者物価指数)とは、生産者物価が出荷した完成品や原材料などの価格の変動、移り変わりを調べた指数のことで、Producer Price Indexの略です。物価の変動を生産者側から測っていて、輸送コストや流通マージンなどいますは含まれていません。一方、PCPI(消費者物価指数)とは、商品やサービスが売り手である生産者や仲介をする販売業者から買い手である消費者の手に渡る時の価格の変動を調べたもので、ProducerConsumer Price Index(消費者物価指数)の略です。ヨーロッパ圏の売り手消費者が商品やサービスを販売購入する際の価格の変化変動を調べて指数化したものとなっています。
ユーロ圏のPPIは、欧州委員会統計局(Eurostat)によって、毎月上旬に二ヶ月前のものが発表されます。インフレの動向を見る上で重要な指標で、ユーロの値動きに影響があるだけでなく、ECBがインフレターゲットを導入しているため利上げや利下げの決定の手がかりとしても重要な指標です。
PPIは、業種・、商品、・製造段階などで分類されていますが、そのなかでも注目されているのがPPIのうち、時期的な影響を受けて価格変動が激しいエネルギーや食料品のデータを抜いた、コア指数です。市場ではコア指数の値動きの方が重視される傾向にあります。
PPIが上昇するということは消費者が購入する物価も上がるということ。つまりインフレに傾いているということなので、ユーロが買われやすくなります。
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経済指標を押さえながらも、実際に値動きを見たりすることもとても勉強になりますので、この連載を読んで頂き同時並行で投資を始めてみて頂けると嬉しいです。大事なお金を投資するので、分散投資をしつつ、勉強していけば投資が一生できるビジネスになると思いますよ。来週はいよいよ押さえて頂きたい経済指標は最終回となります。どうぞお楽しみに!
三井智映子と学ぶ「資産運用のABC」は、資産運用の基礎を三井智映子の見解でコメントしています。
FISCOマーケットレポーター
三井智映子《DM》