世界初、ソニーが電子マネー決済付きバンドを発売、腕時計に付けるだけ
2017年7月3日 20:30
ソニーは3日、スマートウォッチ「wena wrist」の新商品として腕時計用レザーバンド「wena wrist leather」を12月下旬に発売すると発表。電子マネー機能を備え、スマートフォンとの連携や充電も不要。世界で初めてバンドにスマートウォッチの各機能を内蔵し、商品化を実現した。数多の腕時計に組み合わせ、好みのスマートウォッチを簡単につくれるようになる。
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バンドの幅は18mm、20mm、22mmの3サイズで、カラーバリエーションは4種。多様な腕時計に取り付け可能で、バンド素材には国内加工の上品なカーフレザーを使用。内部にFeliCaモジュールが組み込まれ、湿気や雨などにも配慮した仕様となっている。
いわばバンドにカード型電子マネーが搭載されたもので、お気に入りの腕時計に付ければかざすだけで決済ができるスマートウォッチに変わる。チャージは全国のコンビニ含む店舗10万カ所以上で可能だ。メーカー希望小売価格は現時点で税別8,380円。
また、「wena wrist」ステンレスバンドの単品販売も7月11日より始まる予定。こちらも電子マネー機能を搭載し、スマホ通知の受け取りや歩数といった活動ログ機能も内蔵する。
ラグ幅は22mm、別売りのエンドピース使用で18mm、20mmにも対応する。カラーはシルバーとブラックの2種で、税別価格は前者が33,880円、後者が36,880円だ。
ウエアラブル端末は、市場自体は拡大しているが、利便性の高いスマホの普及もあり、独自の魅力をどれだけ打ち出せるかどうかが鍵となっている。
現在、ウエアラブル端末にはアップルやサムスンなど大手企業、さらにベンチャーも含め多くの企業が参入し、技術開発に取り組んでいる。用途は医療、ヘルスケア、情報機器など実に多彩だ。
その中でソニーは、かねてより腕時計型やリストバンド型、ヘッドホン型などウエアラブル端末で市場を先行してきた。今回もまた、身に付けるIT機器をもって新たな消費者ニーズに応えるべく新商品を導入する。(記事:小椋恒示・記事一覧を見る)