東レが香港・互太紡織に出資か、600億円で株式30%取得
2017年7月3日 09:16
*09:16JST 東レが香港・互太紡織に出資か、600億円で株式30%取得
香港ニット生地大手の互太紡織HD(パシフィック・テキスタイルズ・ホールディングス:1382/HK)に対し、東レ(3402/東証)が出資することを決めたもようだ。約600億円を投じて株式30%を取得し、筆頭株主となる方針。2018年までに追加出資し、持株比率を50%まで引き上げることも検討するという。香港メディアが6月30日、日本での報道を引用する形で伝えた。
報道によると、東レにとって14年に580億円で買収した炭素繊維大手の米ゾルテックに並ぶ過去最大級の出資案件。今回、互太紡織と提携することで、ニット加工や染色・縫製などの川下事業を世界規模で拡大できるようになる形だ。東レが強みを持つ高機能繊維と、互太紡織のテキスタイル技術を組み合わせることで付加価値の高い繊維製品を共同開発し、各国の大手アパレルに売り込む考えという。
なお、互太紡織は30日午後1時(現地時間)から株式売買を一時停止。停止の理由については、「内部情報を開示するため」としている。
互太紡織はニット加工や染色、プリントなどに従事。工場は番禺(広東省広州市)のほか、スリランカにも置く。従業員数は6500人。2017年3月期(本決算)の売上高は59億9363万香港ドル(約860億円)だった。
【亜州IR】《AN》