トランプ大統領の「悲しい」というツイート表現は情報拡散に効果的と判明
2017年6月30日 19:27
あるAnonymous Coward曰く、 ドナルド・トランプ氏は大衆との対話を伝統的なメディア放送でなく、Twitterを使って行っている。同氏のツイートには特徴がある。怒りや怒りを誘発する状況を設定した上で、そのことを「悲しいことだ」と打ち明けていく方法だ。ニューヨーク大学の研究によると、これは情報伝搬に効果的であることが分かったという(The Verge、PNAS、Slashdot)。
この研究では、道徳的な言葉としての「義務」、感情的なものとしての「恐怖」、そして2つのカテゴリーを組み合わせた言葉としての「憎悪」を定義。その上で銃規制、同性結婚、気候変動の話題に関連する563,312件の各ツイートでの人気度指標「リトウェット数」への影響を調査した。その結果、道徳的もしくは感情的な言葉は、ツイートの広がりに限定的な影響しか及ぼさないが、この二つを組み合わせたものでは20%も拡散しやすくなったことがわかった。
愛や怒りに関連する言葉を使った場合はさらに拡散率が高まったという。研究では、トランプの言葉「悲しい」は、怒りの表現にもつながっており、彼のキャンペーン成功を支える要因になったとしている。