日経平均反発 資金循環継続も上値重く
2017年6月29日 21:48
*21:48JST 日経平均反発 資金循環継続も上値重く
■本日の日経平均株価終値
2万0220円30銭 前日比+89円89銭
□その他の指数
・TOPIX 1624.07 前日比+9.70
・東証2部指数 6151.12 前日比+35.45
・東証マザーズ 1185.37前日比+18.86
・東証ジャスダック3252.36 前日比+14.24
本日の日経平均株価は反発。前日上昇した米国株や円安に振れた為替が追い風となり銀行やハイテクを中心に買い優勢の展開。海外勢による金融株買いが一服すると個人による個別株物色へ、ただ上値を買い上がる材料に乏しく欧米の金利動向を見極めたいとの心理から指数は高値圏でもみ合う形となりました。業種別では鉄鋼やその他製品の上昇が目立った半面繊維やゴムは下落。個別では低位株物色の波に乗ったカネヨウや信用規制解除のASJなどがストップ高をつけ、東証1部の売買代金は2兆4419億円です。
□日経平均のテクニカル分析
日経平均株価は反発しました。連日ほぼ横ばいの推移で膠着感漂う櫻葉が続いておりますが、5日移動平均線に絡みつくようにして僅かに上昇。ボラティリティが出ていないためボリンジャーバンドも縮小したままですが、バンドの方向は僅かながら右肩上がり。上抜け感は見られませんがトレンドは上となります。
□今日動いた注目の銘柄群
<7532>ドンキホーテホールディングス
米ハワイ州でスーパーマーケット運営のQSIの株式を取得する契約を締結、同社を連結子会社化し米国でのグループのグローバル戦略の中核とする方針を示しています。市場ではこれが買い材料視され株価は3日振りの反発、4310円まで買われる場面も。
<3905>データセクション
フィンテックベンチャーのTranzaxと業務資本提携したことが伝わり一時890円まで急伸しました。17年中にAI技術を活用した融資サービスの提供を開始すると見られ過去の決算書分析のみならず企業の取引状況を分析し将来のキャッシュフローを予測することが可能となる模様。
<3853>インフォテリア
29日付日本経済新聞で、総務省が仮想通貨の基幹技術であるブロックチェーンを活用し、政府の電子申請システムを刷新すると報じられました。同社は株主総会の議決権行使でブロックチェーンを活用する実証実験を行っており、同社社長平野氏がBCCC代表理事であることからも買いが集まりました。
<4064>日本カーバイド工業
子会社で手掛けるアルミ建材が業績に寄与。過去には特定資金の買い攻勢思惑で急騰しており、PBRは0.8倍台と割安感あり。本日は前日比で7.6%高の196円までありましたが、2013年の急騰劇では100円程度だったところから800円台目前まで買われた銘柄です。
<3622>ネットイヤーグループ
グループ会社のrakumoがSalesforceのカレンダーとGoogleのカレンダーを双方向リアルタイムで同期するクラウドサービス「rakumoSync」の海外販売を開始すると発表し、業績上振れ期待から買われ年初来高値を更新、一時ストップ高を付け前日比で10%を超える上昇率となりました。
【ニュース提供・エムトレ】《FA》