『22年目の告白』が2週連続1位、高いクオリティが話題に
2017年6月25日 07:30
■藤原竜也主演の映画が興行・動員共に2週連続1位に
6月10日に公開された『22年目の告白 ―私が殺人犯です』だが、7週連続1位を記録していた『美女と野獣』を抜いて、初週の週末2日間で1位に輝いた。その後も二転三転するストーリーと役者の演技が注目を集め、2週目の週末も興行・動員数共に1位をキープしている。
【初週は】『22年目の告白』が7週連続トップの『美女と野獣』抑え首位デビュー!
■熟成された役者陣が贈る上質な映画
『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』は、入江悠監督が韓国映画『殺人の告白』をリメイクした作品。しかし、題材が同じだけで内容はほぼ違ったものになっており、本格的なエンターテイメント映画となっていた。
本作では1995年に起きた5件の猟奇的殺人事件が物語の中心になってくる。殺人にはあるルールが存在しており、その1つが縄による絞殺であった。この事件を追っていた牧村航(伊藤英明)だが、犯人の肩を銃で打ち抜いただけで取り逃してしまう。
その後、警察では犯人の足取りを掴むことができず、ついに時効を迎えることになってしまう。牧村はそれでも刑事を続けていたが、事件発生から22年経った2017年に曽根崎雅人(藤原竜也)が現れる。彼はメディア関係者を集め、自分が22年前の犯罪を犯した犯人であることを告げる。さらに、自分が起こした事件の全貌をまとめた書籍を販売することを発表した。
彼は一躍有名人となり、ネットは曽根崎のことで持ち切りとなった。また、テレビ局でも彼を取り上げようとするが倫理的な問題で本人出演が叶わずにいた。その中でも、ニュースキャスターである仙堂(仲村トオル)は彼をスタジオに呼ぶことを決めてしまうのだ。
犯人役を藤原達也、刑事役を伊藤英明と日本でもベテランに入るキャストが参加。他にも野村周平や夏帆など、今後映画に出てくると思われる役者もそろっている意欲作である。本作を手掛けている入江監督は、過去にもストーリー展開において賞賛を受けた作品を残しているが、今回の『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』は本格サスペンス。監督が2年の歳月をかけて作り上げたという世界観と共に、濃厚な2時間をぜひ堪能していただきたい。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る)