欅坂46の握手会で、発炎筒が投げ込まれる
2017年6月25日 06:46
24日、千葉県幕張メッセで行われていた欅坂46の握手会で、男が点火した発炎筒を投げ込む事件がおきた。
【こちらも】欅坂46主演のドラマがスタート、「不協和音」はゴールドディスク認定
メンバーや客に怪我などの被害はなく、男も警備員に取り押さえられたようだが、場内は一時騒然となり、発炎筒の爆発する音と、消火器の消火剤の煙でパニックを起こす人もいたようだ。
この事件で思い出されるのは、2014年5月24日に岩手県で起こったAKB握手会傷害事件である。その時は、のこぎりを持った男に切りつけられ、メンバーの川栄李奈(当時)と、入山杏奈が怪我をするという事態になり、握手会はしばらく休止されセキュリティを厳重にしたうえで再開したのだが、川栄はその後握手会に出席することはなく、卒業するきっかけの一つになったといわれている。
その事件から3年たち、また、同じ秋元康氏のプロデュースするアイドルグループとはいえ、別グループという意識があったのか、乃木坂を含め、坂道グループのセキュリティーは甘いと言われている。
もちろん、金属探知機やカバンの中身のチェックなどは行われてはいるが、あまり厳重なものではなく今回の発炎筒などは金属探知機には反応しない上、小型の物なのでポケットにいれても通過可能になってしまう。
こういう事件が起きると、必ず握手会を廃止すべきという話が出てくるのだが、そう短絡的に決められる話でもないだろう。
なお、握手会には全国握手会と個別握手会の2種類あり、今回行われていたのは「全国握手会」というもの。
個別握手会は特定のサイトで、握手をしたいメンバーの名前を入れてCDを購入し、付録の握手券をもって握手をしに行くというもので、購入者の情報が記録として残りやすいのだが、全国握手会というのはそうではなく、当日にどこの列に並んでも可能というもので、個人情報が握られていない分、危険性は高くなる。
グループが売れて人気が出てくれば、異常な人間も寄ってくる可能性は高くなるため、今後なんらかの対策は必要になってくる。おそらくは、全国握手会は縮小されていくのではないかというのが、記者の読みではあるのだが、果たしてどうなるだろうか?
先日、乃木坂はこの夏の全国ツアーで、転売チケットを防ぐための入場者チェックを全員に行うことを発表し、チケット交換サイトから乃木坂のチケットが取引不可能になった。そのことを逆恨みする転売常習者が増える可能性もあるため、早急な対策が必要になるだろう。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る)