アリエッティ&マーニーの監督が贈る『メアリと魔女の花』、魅力は映像美か

2017年6月22日 18:17

■ジブリに代わるアニメ作品が今夏公開!


 夏と言えば様々な新作映画が一挙に公開スタートとなる時期だ。長期休暇を挟むため注目映画が増える傾向にあるが、7月8日からは『メアリと魔女の花』が公開される予定だ。この作品は、スタジオジブリにて監督を務めた経験のある米林宏昌氏の作品ということもあり、注目が集まっている。

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■『メアリと魔女の花』の概要


 『メアリと魔女の花』は、スタジオポノックという制作会社が作ったアニメーション映画。このスタジオポノックは過去にスタジオジブリに所属していたメンバーが多く在籍しており、設立者もジブリ関係者である。その関係もあって、『メアリと魔女の花』のタッチは非常にジブリ風になっているようだ。

 今回の映画の主役は、タイトルにもあるようにメアリという11歳の女の子。赤い髪を2つにしばってあるのが特徴で、田舎町に引越してばかりのところから物語がはじまる。引越してきたメアリは、近くの森で7年に一度しか咲かないといわれている「夜間飛行」という花を見つける。その花のことを何も知らないメアリは、花にそっと触れてみる。すると、彼女は不思議な力を手に入れて、空を自由に飛べるようになるのだ。

 いきなり手に入れた力に喜ぶメアリだったが、何もわからないまま雲海にそびえたつ魔法学校に入学することになる。しかし、メアリが手に入れた力は一夜限りで、触れた「夜間飛行」という花は禁断の花であることが後になってわかってしまう。

■『借りぐらしのアリエッティ』と『思い出のマーニー』の米林氏が監督


 『メアリと魔女の花』の予告を見る限りは、ジブリの元スタッフが多く関係していることもあって安定した仕上がりになっているように思われる。また、ジブリ作品『借りぐらしのアリエッティ』と『思い出のマーニー』で監督を務めた米林氏がメガホンを取っていることもあり、より期待が高まってくる。

 『借りぐらしのアリエッティ』と『思い出のマーニー』において最も評価されているのが水の表現である。ジブリ作品を見ていると、ぽたぽたと地面に落ちると音がしそうな涙を見たことがあるかと思う。このジブリ独特の涙や水の表現に定評があるのが米林氏である。映像美は過去作品にも引けを取らず、『メアリと魔女の花』でも新時代の魔女映画を打ち出してくれると期待が高まってくる。

■金曜ロードショーにて2週連続公開が決定!


 『メアリと魔女の花』の公開に合わせて、日本テレビで放送されている『金曜ロードショー』にて前述2作品の放映が決定した。7月7日には『借りぐらしのアリエッティ』、14日には『思い出のマーニー』が放映予定となっている。劇場にて新作をチェックする前に、これまでの米林作品からぜひ予習しておきたいところだ。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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