福知山線脱線事故、JR西の歴代3社長全員が無罪確定
2017年6月16日 07:22
2005年に兵庫県尼崎市で発生したJR福知山線脱線事故は100名以上が死亡する大事故だったが、この責任を巡って起訴されたJR西日本の歴代3社長に対し、無罪判決が確定した(日経新聞、朝日新聞、読売新聞、神戸新聞)。
事件現場付近の線路は急カーブとなっていたが、1996年に行われた工事によって現場のカーブが急になり、その前の直線との制限速度も大きくなったことや、自動列車停止装置の整備を怠ったことなどが事故の原因とされ、遺族らが元社長ら3人を告訴していた。
最高裁はこれに対し、社長らは現場カーブの危険性が特に高いとは認識できていなかったとし、過失責任はないと判断した。これにより、起訴されていた本事故の関係者は全員が無罪で確定した。