今日の為替市場ポイント:米利上げ継続への期待でドル売り一服も
2017年6月15日 08:55
*08:55JST 今日の為替市場ポイント:米利上げ継続への期待でドル売り一服も
14日のドル・円相場は、東京市場では109円95銭から110円21銭で推移。欧米市場でドル・円は110円34銭から108円83銭まで反落し、109円57銭で取引を終えた。
本日15日のドル・円は109円台で推移か。2017年の米インフレ見通しは低下したが、利上げ継続への期待は残されており、投機的なドル売り・円買いはやや一服するとみられる。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は14日の会合でFFレートの誘導目標水準(政策金利)を0.25ポイント引き上げて1.00%-1.25%にすることを賛成多数で決定した。追加利上げは予想通りだったが、FOMC予測で2017年のインフレ見通しを3月時点の1.9%から1.7%に引き下げた。
イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は記者会見で、「最近のインフレ指標低下は一時的な事柄が要因になっているようだ」と指摘したことや、FOMCのメンバーの多くが年内あと1回の追加利上げを想定していることから、リスク回避的なドル売りはやや一服した。
FRBはバランスシートの縮小に着手する方針を表明した。償還資金の再投資縮小が基本方針となり、市場関係者の間では「債券売却には言及していないため、タカ派的なアプローチとは思えない」との声が聞かれている。開始時期は明示されていないが、市場関係者の間では早ければ9月にもバランスシートの縮小作業が開始されるとの見方が浮上している。《HT》