元乃木坂46・畠中清羅が挑む新境地の舞台に注目!
2017年6月13日 20:50
8月1日から、池袋シアターグリーンBIG TREE THEATERで上演される、元乃木坂46畠中清羅が主演の舞台『従軍看護婦~女たちの戦場~』が、古い乃木坂ファンを中心にじわじわと注目を集めている。
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ストーリーは、敗戦間近の1945年8月、東南アジアにあるパラマ島という島に特志看護婦として派遣された女学生、鈴木さちこが、制海空権を奪われ、砲爆撃にさらされている地獄の戦場で幾多の死と向き合っていくという内容のもので、かなりヘビーでシリアスな内容の作品となっているようだ。
日本赤十字社も特別協力という形で後援しており、かなり良作の匂いはするのだが、実はそれ以上に、畠中清羅がこの役をやることに、関心が集まっている。
畠中清羅といえば、1期生として乃木坂に入り、主にアンダーとして活動(選抜は1回のみ)。小柄な愛くるしいルックスで、もう少し背があれば、ルックスは白石麻衣に勝るとも劣らないと言われた期待されたメンバーでもある。
その一方で、乃木坂随一のおバカキャラでも知られ、当時冠番組だった『乃木坂ってどこ』(テレビ東京系)でも、とんちんかんな回答をしては爆笑を起こし、さらに『NOBIBINGO』(日テレ系)では、ヤンキーキャラとしていじられるという、存在感のあるメンバーであった。そのために、「清楚」が売りの乃木坂らしくないという評価もあり、なかなか選抜入りはかなわず、惜しまれながら2015年4月4日に卒業していった……というのが、彼女の乃木坂生活である。
その後、活動を再開し、クラウドファンディングでの映画製作、さらにはDJ、舞台、ニコ生などで、地道に活動しつつ、最近はコントライブのMCをするなど、活動を活性化させていたが、おしゃれでヤンキーでおバカである畠中が、シリアスな従軍看護婦物に主演するというギャップに激震が走ったわけである。
特に、先ほど述べたような一連の表面的な経歴だけみれば、単純なギャップ萌え的な興味ではあるが、オールドファンは、そういう表面的なおバカヤンキーキャラの裏で、彼女ならではの情の厚さ、メンバー思いなエピソードを山ほど知っている。
番組で言葉に詰まって涙を流す西野七瀬の背中をさすっていたこと、体調の悪かった橋本奈々未の様子に気づき「喉痛いんやろ、これ飲んで」とほっとレモンを手渡してきたこと、見た目クールでマイペースなようで、アンダーライブの成功直後にものすごく熱いブログをぶちかましてきたこと、生田絵梨花の宿題を手伝おうとしたものの、一問も解かずに「わからんわ、こんなん」とギブアップしたこと。
そして、松村沙友里のスキャンダル直後、まさか自分が翌週に文春砲の餌食になることも知らず、真っ先に松村を擁護するコメントを掲載したこと……。
生駒里奈、白石麻衣、西野七瀬らが引っ張る乃木坂を、後ろから確実に、それも自己主張を一切することなく支えていた彼女だからこそ、戦場に咲いた名もなき一輪の花のような役はふさわしいのではないかという声も上がっている。
乃木坂時代、あまりにも自分を語らず、「アイドルとして自己アピールが足りない」と言われ続けた彼女がつかんだ新境地へのチャンスを見守りたいと思う。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る)