メルカリ、月2万円までの翌月まとめ払いサービスを試験導入

2017年6月13日 08:40

 メルカリが月2万円までの翌月まとめ払いサービス「メルカリ月イチ払い」の試験導入を開始した。

 ユーザーは商品購入時の支払い方法で「メルカリ月イチ払い」を選択するのみで、上限金額内での購入金額を全てまとめて、翌月中に一度に支払うことができるようになる。

 現状は試験導入であり、過去の利用実績等を元に抽出された一部ユーザーのみが利用可能となっているが、今後順次拡大の予定である。

 これまでメルカリユーザーの多くは、支払方法として「コンビニ払い」を利用していた。便利に利用できる一方で、ヘビーユーザーにとっては月に何度もコンビニを訪問する必要がある、というデメリットも存在していた。「メルカリ月イチ払い」の導入により、月額2万円の範囲内であれば、コンビニ払いでもまとめて一度に支払うことが可能となる。

 メリカリユーザーは、クレジットカードを保有しない学生層の利用も多いと言われている。「メルカリ月イチ払い」の導入は、学生等で決済手段としてクレジットカードを保有しない層の利便性の向上につながるが、本人の支払能力を超えた物品購入の懸念があるため、まずは試験導入となっている。

 メルカリの普及によって、ユーザーは中古品をブックオフ<3313>やハードオフ<2674>等の中古品販売店に持ち込むのではなく、自らメルカリで販売を行うようになりつつある。「メルカリ月イチ払い」は、メルカリにとっては新たな拡販策の導入となり、クレジットカードを持たない層が、これまで以上にメルカリ内での買い物ができるようになる。

 ただしメルカリでは現金の販売がなされる(現在は禁止されている)等、法的にグレーゾーンの品物の販売されるケースもあることから、まずは試験導入でなおかつ上限2万円での導入となっている。

 中古品販売市場を席捲しつつあるメルカリの、新たなる拡販策として「メルカリ月イチ払い」が、大きな問題が生じることなく利用され、本導入にまで至るかどうか注目したい。(編集担当:久保田雄城)

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