7日の中国本土市場概況:上海総合1.2%高と反発、金融株けん引
2017年6月7日 16:56
*16:56JST 7日の中国本土市場概況:上海総合1.2%高と反発、金融株けん引
7日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比38.20ポイント(1.23%)高の3140.32ポイントと反発した。上海A株指数も上昇し、39.95ポイント(1.23%)高の3288.76ポイントで取引を終えている。上海総合指数は約1カ月ぶりの高値水準を回復した。
中国人民銀行(中央銀行)の資金供給がポジティブ。人民銀は7日、リバースレポを通じ、一週間ぶりの高水準となる計1800億人民元の資金を市中に供給した。上昇基調が続いていた上海銀行間取引金利(SHIBOR)は、翌日物が下落に転じている。中期貸出制度(MLF)を通じ、6日には期間1年の比較的長い資金を金融機関に4980億人民元供給した。人民元レートの上昇基調もプラス。中国人民銀行(中央銀行)は7日、人民元の対米ドル基準値を6営業日連続で元高方向に設定した。上海外国為替市場では、人民元相場が約7カ月ぶりの元高水準で推移している。
ほぼ全面高の展開。上海総合指数の構成銘柄は9割超が上昇した。金融株が相場けん引。招商銀行(600036/SH)が2.7%、中国太平洋保険(601601/SH)が3.8%ずつ値上がりした。ゼネコンや建機、素材のインフラ関連株も上げが目立っている。不動産株や自動車株、発電株、消費関連株、運輸関連株なども高い。ITハイテク関連株やバイオ医薬関連株も急伸した。
外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数が5.66ポイント(1.78%)高の323.82ポイント、深センB株指数が14.72ポイント(1.35%)高の1101.73ポイントで終了した。
【亜州IR】《CS》