稲田防衛相、シャングリラ会合は非常に有意義だった
2017年6月7日 07:40
稲田朋美防衛大臣は6日の記者会見で、各国の国防大臣が一堂に会したシャングリラ会合を振り返って「ルールに基づく地域秩序の擁護をテーマにスピーチを行った。また、日米豪、日米韓、更に米国、韓国、シンガポール、フランス、マレーシア、ニュージーランド各国の防衛相と2国間会談することができた」と意見交換とともに、日本の考えを発信する「非常に有意義な機会になった」と語った。
稲田防衛大臣は「北朝鮮の核・ミサイル開発が脅威となっている中で、しっかりと北朝鮮の核・ミサイルの開発、北朝鮮の脅威が新たな段階に入っていること、それが地域だけではなく、世界全体に対する脅威であるということ、東シナ海・南シナ海の問題について、一方的な現状変更を許すのではなくて、そこに法の支配、そしてルールに基づく平和と安定を築くべきだという、わが国の考え方を発信することもできた」と強調。
稲田防衛大臣は「北朝鮮の脅威や、その一方的な現状変更を許すべきでないということについて、共通の認識を共有することができた」と対北朝鮮、中国の海洋進出への問題に対して、認識を共有できたとした。
また、稲田防衛大臣は「日米韓防衛相会談ではミサイル警戒訓練、対潜水艦戦訓練、海上阻止訓練など、近年の共同訓練の取り組みについて進展を評価し、今後も実施していく方向性を確認するなど、防衛協力の強化についても建設的な議論を行うことができ、大きな成果を収めることができた」と会談の成果が大きかったとの認識を示した。(編集担当:森高龍二)