つぐもも 八本目「ある日の加賀見家/モテモテフレグランス」【感想レビュー】
2017年6月2日 16:14
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
今回のつぐももはめずらしく2話構成。前半はほとんどセリフの無い日常回で、後半はクラスメイトの四郎が香水の付喪神に取り入れられ、学園ハーレムを満喫する回です。
■つぐもも 八本目「ある日の加賀見家/モテモテフレグランス」のあらすじ
「ある日の加賀見家」
ふとした事件を機に6人住まいと大所帯家族と化した加賀見家。今日も今日とて桐葉はやりたい様に過ごしているが、そんな折かずや・くくりと一緒にスーパーへ買い物を頼まれる。
「モテモテフレグランス」
クラス内でもモテないことで知られている四郎が、ある日突然女子にモテモテに!?
あまそぎの仕業だと見抜いたかずやは四郎に元凶の破壊を提案するが、その香水はかずやの頭にかかってしまい…!?
■ある日の加賀見家
野球中継を見たいかずたか。お笑い芸人の番組を見ている桐葉に頭が上がらないお父さん。威嚇されてしまい、ラジオ中継で我慢をする。大黒柱が尻に敷かれる悲しい世界です…。
今日のアバンでの用語紹介は「プリン」。もはや日本神話の要素はどこにいったのやら…。そして何故かやたらと艶っぽい声でプリンを紹介する17歳教真祖。突っ込みどころ満載です!
急にテレビを消される桐葉。家事の手伝いをするくくりと違い、桐葉は何もしないことに、お姉ちゃんことかすみが怒って消していた。
「手伝わないとプリンはねーぞ」と言わんばかりの恐喝に泣き叫び、仕方なく夕飯の手伝いを始める桐葉。家事全般を担うかすみにはさすがに勝てないのだろうが、それにしても桐葉さん幼児化しすぎじゃなかろうか…。
ソースがなくなりつつあるのを思い出したかすみ。かずやを呼び出し、くくりと桐葉と一緒におつかいを頼む。
「キャベツ!」
「じゃが!」
今日の夕飯はコロッケだろうか?
スーパーに着いた3人。お菓子の広がる世界に喜びを隠さないくくりと桐葉の幼児っぷりがまたすごい。
かすみに言われた商品を一つ一つカゴに入れていく。健気なくくりに関心するなか、ふとくくりは買い物中のカップルを見つける。
かずやとの結婚生活を妄想するあたりも子供っぽい。なぜ大人の姿で妄想してたらエロいことになってそう(小並感)
ずしっとカゴの中が重たくなる。カゴの中には大量のプリンが!犯人は当然、桐葉さんですね。
プリンのうた
3個100円セール中のプリンを一個一個戻されていく。ずいぶんと安いですね…。
プリンが食べたい(めっちゃぷるぷる) プリンを食べよう(めっちゃぷるぷる)
(以下略)
急に「プリンのうた」を歌いだす桐葉さん。ちなみに歌詞は原作者浜田よしかづ先生書き下ろしだそうです。
2番を歌いだそうとしたところで、周囲の迷惑を気にして仕方なく1個を買ってあげることにする。どうせなら3個買ってあげてもいいのでは…。
プリンを買ってもらいご機嫌な桐葉をとよそに、水羊羹を見つけてしまったくくり。
みーずようかんようかん みーずようかんようかん 食べようかん…
しかしさっきの桐葉の暴走を思い出し、かずやに迷惑をかけるわけにはいかないと考え、その場を後にしてしまうくくり。思いやりのあるいい子ですね。そしてその裏では水羊羹の歌も流れておりました。日本の宗教や神話に関するアニメや漫画にはこういう歌がつきものなんでしょうかね…(かんなぎの「大豆の歌」を思い出す)。
さてレジへ。なぜか1つのコーナーだけ異常に混んでいるようだが…。
その先には、神社の修理代等を稼ぎに働いている黒耀の姿が。そのでっかいおっぱいに釘付けにされた男どもが群がって拝みにきているというわけだ。さりげなくクラスメイトの四郎もいるし、隣には「たわわ…」とつぶやく人も。今日は月曜日でしたっけ?
おそらくプリンのうたの2番を意気揚々と歌いながら、仕事の終わった黒耀と一緒に帰路につく。黒耀さんのお母さんっぷりがさらに上がっている気がします。
6人家族となった加賀見家の夕食。コロッケが美味しそうでなによりです。大量のコロッケを一つ一つと貪る黒耀。エンゲル係数がどのくらい跳ね上がっているのやら…。
夕飯を食べ終わり。そうそうにプリンを食べ始める桐葉。いいなぁ…と桐葉を見ながら机を拭くくくりの元、かずやが何かを差し出す。
一個の水羊羹。
実はかずやが買ってあげていたのと同時に、家事を手伝ってくれているご褒美にかすみが買い物リストに水羊羹を入れあげていたようだった。何と優しい姉弟なのだろうか..!
「プリンプリ〜ン!」
「みずよーかーん!」
二人の喜びの歌が、加賀見家の響き渡る、ほっこりとした1日でした。
今回の話、原作でもセリフがほとんど無い回らしいのですが、セリフが無い分一つ一つの感嘆を声で表現するというのはかなり難しい演技なのです。
所々に歌が入っているところもありますが、絵と少ない声で加賀見家の1日を表した、製作陣の表現のうまさが際立った回でした。
■モテモテフレグランス
「かずやくん…」
「かずやん…」
開幕早々、お風呂で全裸ハーレム中のかずやさん。幼女2人+居候の爆乳+実姉+幼馴染という最強布陣とは、某リトさんにも負けず劣らずです。
Aパートと打って変わってこの展開。かずやはしどろもどろしているし、右手にはピンク色の液体が入ったガラス瓶が。こんな事態になってしまった原因は、クラスメイトの四郎であった。
とある朝の教室。そこには、クラスメイトの女子に囲まれて鼻高々な四郎の姿が。
「なんでモテない白峰がモテてんだ!MCSのくせに!」
MCSとは、
Motenai
Chapion
Shiramine
のことだそうです。四郎がモテない男だというのはクラス公認のようだ。なんと恐ろしい…。男子生徒の嘆きもなんのその。女の子の可愛がりで忙しい四郎には届いていない。
現状クラス内でメロメロになっていないちさとが「不潔!」と注意しようとしても、取り巻きの女子生徒は「うるさいわよマジメガネ!」と応対してくる有様。しかしマジメガネというあだ名自体はわりとうまいと思います。
あまそぎびより
「今まで女子に全く相手にされなかった白峰氏が、ある日突然モテモテになるとは…とても現実の出来事とは思えません」
実は一番ひどいことを言っている治。
「そうじゃ!こりゃあまそぎの仕業に違いない!」と帯姿の桐葉も颯爽と登場。2人はすでに、この騒ぎの原因があまそぎであると気づいている。
桐葉が勝手にでてきたことをかずやがとがめようとすると…
「やかましい下僕の分際でー!!」
「ぎゃーはーー!!!」
見事な睾丸潰し。ドMにはご褒美…なのでしょうか?
「この騒ぎの中じゃ。誰も気づきはせんわい」
突然見知らぬ女の子がでてきても誰も気にしない世界なんてよくあるので問題ないのです。散々な思いをして手に入れたお金で買ったすそ予報によると、ここ最近では出現率が高くなっているという話だ。こんな時のためにすそ払いがいる。自分でなんとかしてみろ、とかずやを試す桐葉。
かずやが出した答えは一つ。
「四郎、何か道具を使ってモテモテになったんだろ!」
モテモテで忙しい四郎が一瞬にしてしどろもどろの状態になる。かずやの予想は見事的中しているのだが…。
「道具?」
なんとしてでもモテたい男子勢には当然まる聞こえ状態。しかしかずやはそのまま突き進む。
「その道具を消して効果を消すんだ!」
「ば、ばーかばーか!ちげーよばーかばーか!みんながー、俺の魅力に気づいたんだよばーかばーか!
ふ、不思議な香水を使ったからじゃ、ねーっつーのー」
あまりにも分かりやすい丁寧な説明でごまかそうとする四郎。あーあ、と呆れるちさとと桐葉だが
「モテモテの、香水…!」
クラスメイトの男子たちが豹変していく。
「俺たちにも…」
「寄越せー!!!」
一瞬にしてゾンビと化した男子たち。この姿、どっかで見たことがある様な…。
焦ってあまそぎが憑いているであろう、紫色の香水を取り出す四郎。それを目掛けて襲いかかる男子生徒たち。もはや欲望の権化と化した彼らは簡単には止まらない。
「これもあまそぎの仕業なの..?」
帯姿に戻った桐葉で、ゾンビ化した男子生徒もろとも吹っ飛ばすかずや。
「モテたいという欲求に同調しすぎたんじゃろ」と桐葉は考察する。恐ろしや、モテたい衝動。
四郎を帯で捕まえてゾンビ生徒から引き離し、廊下に逃げ出す一行。
「あまそぎ一つにこれだけ扇動されるとは…そんなにモテたいのか、奴らは」
はい、モテたいです。
追いかけてくるゾンビを、四郎もろとも帯で叩いて距離を離していく。
しかし、逃げている先にもゾンビはやってきている。
「モテモテェ…」
「ハーレムゥ…」
「寄越せえええ!!」
逃げ場を塞がれた一行。治が上の階の教室へ逃げ出そうとする先導する中、四郎は決して問題の香水を離そうとはしない。
「ここでやり過ごしましょう」
様子を見て待っているのもつかの間。窓の外からもゾンビが来襲し、「最後の窓をつきやぶれー!」と言わんばかりに特攻してくる!
がっこうぐらし!のゾンビよりもたちが悪い分、危険がいっぱい。
げんのうつづり、らせんつづりでゾンビを容赦なくぶっ倒し、一行は屋上へ逃げ出した。
すそ返し
四郎を拘束して、なぜこうなったのか説明を求めるかずや。四郎が香水に頼る様になったきっかけは、昨日とある女子生徒にしたプロポーズだった。
「お断りします」
理科室っぽい教室で、とある女生徒に告白し、あっさりと振られてしまう四郎。
「ど、どうして…」
「2ヶ月前に、3年の菅沼さん、1月前に1年の美輪さん、同じく鈴木さん、一週間前に明石さん、さらに三日前、4組の白石さんに告白しましたね?」
恐るべし女生徒ネットワーク。人気者というよりかは「見境なく告白するアイツ」という噂が広まっていたのだろう。
「女の子って、自分の事だけを見てもらいたいものですわ。さようなら」
そう言って、告白された女生徒は教室から去っていった。
「誰だよいちいち噂を立てる奴は..!」
そりゃ噂も立つであろう(悪い意味で)
「たっぷりつけて香りムンムンにしてきたのに、何が女性モテモテのイケメンズコロンだよ!」
取り出したのは、さっきゾンビから逃げ出した際に手に持っていた香水。 回想はさらにその前の夜…。
自室のベッドで何かの雑誌の広告を見つけた四郎。これこそがこの香水の正体であった。要は怪しさ満点の雑誌広告に見事にはめられたわけだ。
なお四郎のベッドの枕元という絶妙な位置にティッシュ箱が置いてあることには突っ込まないでおく。ティッシュの塊が写ってなくてよかったな!
結果的にこの香水には何の効果も無く、そんなうまい話もないか…と、香水の入った瓶を置いて帰ろうとする四郎。しかし
「まぁ待て…諦めずとも、我を今一度使ってみよ…」
妙にイケメンボイスなつぐももが、四郎のモテたい情動に同調した瞬間であった。
「あまそぎは、自分で破壊しないと『すそ返し』といって、反動で悪いことが起きるらしいんだ。やってくれるね?」
すそ返しがどう悪いことになってしまうのか、かずや自身はまだ経験が無い。きちんと説明して、四郎本人に壊させようと説得をする。
四郎は壊す前に、一時の夢叶った世界を惜しみながらも、香水の瓶を破壊しようとする。
「我が酔生(?)にめっちゃ悔いあるけどなーし!!!」
勢いよく香水の瓶を床に叩きつけ…
「ん?」
天高く舞い…
ばしゃ。
なんとも運悪く、中身がこぼれてかずやの頭にぶっかかってしまいました。
香水の瓶って思ってる以上に硬いですよねー。
「強すぎる…このあまそぎの効果は強すぎる!!たすけてー!!!」
香水を全部かけてしまったからだろうか、老若問わずたくさんの女性がかずやにメロメロになってしまった!
この状況は、男子でもあまり嬉しくはないですね…。
かずや最大の危機(貞操的な意味で)
必死の思いで家に帰ってきたかずや。この状況では一番やばい相手になってしまうかすみお姉ちゃんはすでに家に帰ってきていたが、幸運にもかすみは香水の影響を受けていなかったようだ。
必死の逃走でかいた汗と香水を流しにお風呂に入るかずや。結局香水の瓶は持って帰ってしまい、中身も知らぬ間に復活している。
「やっくーん、湯加減はどうー?」
突如の声かけに焦るが、いつも通りの姉だと安堵してしまう。普通の姉弟なら湯加減はどうとか聞かないと思いますが、まぁ加賀見家なんで。
「やっくーん」
2回目の呼び声。
「お姉ちゃんも、入 っ て い い ?」
冗談はやめてよー、といつも通りの返事で済ませるかずやだが、風呂場の扉はゆっくりと開きだす。そして…
「うふふ…」
そのままかずやの入っている湯船に浸かり出す。
「ね、ねえちゃん、は、裸!?」
「そうだよ、お風呂だもん」
いやまぁそりゃそうなのだけれども。
「おじゃまする。背中を洗ってやろう」
「ご一緒させてもらうでー!」
「日頃の感謝だ。」
「遠慮はいらん♡」
最近親子にしか見えない、くくりと黒耀がなんのためらいもなくお風呂にイン!
文字通り、たわしやスポンジでなく「身体と身体をこすりつけて」かずやの身体を洗い出す3人。いやたわしとスポンジは使ってますね。どことは言わないですが。
「かずや君は私のものです!」
「かずやは私のもんじゃー!」
続けて学校から戻ってきた桐葉とちさとがお風呂にイン。
ついに1対5の極上ハーレムが始まってしまったのだ。
かすみ「いつの間にか、大きくなっちゃって…」
多分体格の話だと思います。
黒耀「どうした、こんなに固くなって…」
緊張してるんだと思います(焦)
くくり「気持ちええかかずや〜ん、気持ちええのんかぁ〜?」
鶴光師匠かな?
桐葉「ほれどうした。まだまだいけるじゃろ?」
長湯的な意味だと思います(震え声)
ちさと「かずや君、くすぐったい…」どこ触ってんだかずや!
その後、ナニかが挟まれたり、弄られたり、こすられたり….
「さ、3回も…みんなの見ている前で、『ナニかが』3回も!」多分射精のことだと思います(ど直球)
「さて、順番を決めようかの」
桐葉がふいに口にする。
「じゅ、順番って…?」
すでに恍惚状態のかずやだが。
「決まっとるやん…」「かずやの筆下ろしの順番だ」
さすがのかずやも正気に戻る。筆下ろしはいわゆる童貞卒業1発目の意味だった気がするが、これはもうまとめて1回って扱いでもいいと思います。かずやそっちのけでじゃんけんをおっ始める5人。
「あぁ、四郎ごめん、この事態を乗り切るにはもう、こうするしか…!!」
お風呂場に香水瓶の割れる音が響き渡った。
次の日。
「その後、四郎はすそ返しによって強烈な臭いを放つようになりました。教室は地獄と化し、その苦行は一週間に渡って続きました」なお本人は気づいていなかった。
■ギャップ激しすぎんだろ…
前半の和気藹々としたほのぼの回に「つぐももにもこんな回があるんだな」と、前回の絶対少女宣言金山さんを思い出しながら見ていましたが、後半の後半は(描写は無いとはいいえToLoveるで起こりそうなくらいのエロ展開でしたね…。多分香水をぶっ壊しても、かすみあたりは問題なく筆下ろししてきそうですよね。羨ましい。
もはや怖いものなしのつぐももですが、これ以降はシリアス・バトル展開も多くなるという話だ。
この面白さ溢れるギャップがつぐももの魅力の一つです。次回にも期待大です!
(あにぶ編集部/頭皮パッション)
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©浜田よしかづ・双葉社 / つぐもも製作委員会