【株式評論家の視点】ディップは「働き方改革」関連で連続最高益更新へ

2017年5月26日 07:13

 ディップ<2379>(東1)は、人と仕事を結び、日本最大級の求人情報サイトと看護師転職サービスを展開している。同社が運営する派遣のお仕事情報サイト『はたらこねっと』は2000年10月から、多くの派遣企業様のお仕事情報を掲載しているほか、02年10月には、『はたらこねっと』から請負・アルバイト情報を独立させた、アルバイト情報サイト『バイトル』をスタート。09年9月には看護師専門の転職情報サイト『ナースではたらこ』をスタートし、総合求人情報サービス会社として、あらゆる企業の求人ニーズと多様化する求職ニーズに応えている。

 主力事業であるメディア事業において、営業力強化を注力しているほか、アルバイト求人広告市場において、ユーザーが用いる求人情報検索媒体では、アプリ強化やコンテンツの充実化を図り、スマートフォンの保有率及び求人需要の伸びが期待されるパート層、シニア層の獲得や、社員採用へのニーズにも対応するため、サービスの充実に注力している。また、TVCFやWEB広告などによる広告宣伝投資を継続し、認知度の向上とユーザーの獲得に注力している。エージェント事業においては、看護師の集客力を高めるため、効果的な広告宣伝施策に注力するとともに、キャリアアドバイザーの育成強化で看護師満足度を向上させ、事業の成長を図っているほか、キャリアアドバイザーの生産性向上と適正な人員配置により、収益化に注力している。

 今2018年2月期第2四半期業績予想は、売上高180億9400万円(前年同期比13.5%増)、営業利益40億1300万円(同6.7%減)、経常利益40億1400万円(同6.7%減)、純利益26億6500万円(同5.2%減)を見込む。

 今18年2月期業績予想は、売上高は380億円(前期比14.5%増)、営業利益105億円(同15.1%増)、経常利益105億0100万円(同14.9%増)、純利益70億2300万円(同13.9%増)と連続最高益更新を見込む。年間配当は39円(第2四半期末15円、期末24円)の3円増配を予定している。

 株価は、16年7月25日に高値3350円と買われた後、同年12月7日安値2071円まで調整。1月24日に年初来の安値2138円と売り直された後、3月13日に年初来の高値2678円と上昇。2400円を軸に400円幅の往来相場が続いている。3月の有効求人倍率は1.45倍とバブル期の1990年11月以来26年4カ月ぶりの高水準を記録しており、今後もビジネスチャンスは拡がると期待される。「働き方改革」関連のテーマに乗る好業績銘柄として折に触れ物色の矛先が向かう可能性は高い。7月12日前後に予定される今18年2月期第1四半期決算を前にレンジ下限に接近する場面があれば、買い妙味は膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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