Microsoft、ユーザー補助技術利用者にWindows 10 SからProへの無償切り替え提供
2017年5月21日 17:48
Microsoftは18日、ユーザー補助技術を使用するユーザーに対し、無償でWindows 10 SからWindows 10 Proへ切り替えられるようにすることを明らかにした(Microsoft Accessibility Blogの記事、Neowinの記事、On MSFTの記事)。 主に教育用途を想定したWindows 10 Sだが、Surface Laptopなど一般向けに販売されるデバイスにも搭載される。Windows 10 SではWin32アプリが使用できないため、使い慣れたユーザー補助技術が使用できないこともある。MicrosoftではWindows 10標準のユーザー補助機能改善を進め、より多くのユーザー補助アプリをMicrosoftストアで提供できるように努めているが、これと同時にWindows 10 SからWindows 10 Proへの無償切り替えを提供するとのこと。 Windows 10 SをプリインストールするSurface Laptopでは2017年12月31日までWindows 10 Proに無償で切り替えることが可能だが、通常は有償(米国では49ドル)だ。無償での切り替えを提供することで、ユーザー補助技術を必要とする人が選択可能なデバイスを増やす狙いがあるようだ。なお、Windows 7/8.1からWindows 10への無償アップグレードキャンペーンは昨年7月に終了しているが、ユーザー補助技術を必要とするユーザー向けには引き続き無償アップグレードが提供されている。 Windows 10 Creators UpdateではWindowsのインストール時にもナレーターが使用できるようになり、ナレーターで点字ディスプレイがサポートされるなどの改善が行われた。次期大型アップデートFall Creators Updateでは、ナレーターや拡大鏡の改善、カラーフィルターの追加などが行われるとのことだ。