電子書籍の配信をめぐり、漫画家の佐藤秀峰氏がAmazonを提訴

2017年5月20日 19:40

あるAnonymous Coward 曰く、 「ブラックジャックによろしく」などの作品で知られる漫画家の佐藤秀峰氏は19日、自らが代表を務める佐藤漫画製作所がAmazon(アマゾン・サービシズ・インターナショナル)を相手取った訴訟を1月に提起していたことを明らかにした(noteの記事)。 佐藤漫画製作所は電子書籍の取次業務も行っており、Amazonの電子書籍定額配信サービス「Kindle unlimited」にて、同社が取り扱うコンテンツの提供が一方的に停止させられたことを受けての対応だという。この問題については、大手出版社も抗議を行っているが、佐藤氏によるとAmazonから「一方的な支払い条件変更」が提示され、それに承諾しなかったため配信が停止されたとのこと。 佐藤漫画製作所側は配信予定だったタイトルが配信されなかったことによって損害を受けたと主張しているが、一方Amazon側は「提供されたコンテンツを自由に配信、停止する裁量権を有している」「配信停止の際に承諾を得る義務はない」と主張しているそうだ。 なお、Amazon側は佐藤漫画製作所に対し2016年12月31日までは「特別条件」でのロイヤリティ支払いを行うとしていたが、その大半の期間で配信は行われず、特別条件が終了した2017年になった途端に配信がスタートしたとのことだ。

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