SFアニメ映画「BLAME! – ブラム-」を観てほしい理由とは?
2017年5月19日 20:37
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
5月20日から劇場公開されNetflix でも配信される話題のSF映画「 BLAME! -ブラム- 」。
弐瓶勉さん原作の大人気コミックを大スケールで描き出す本作の絶対に観てほしいポイントをこのタイミングでお伝えしようと思います。
■「 BLAME! – ブラム- 」最強タッグの再共演!
弐瓶勉さんのコミック作品はこれが始めてのアニメ化ではありません。
アニメ製作会社で3DCGの作品を得意とするポリゴン・ピクチュアズさんがつくりあげたSFアニメ「シドニアの騎士」は弐瓶勉さんの壮大な世界観を見事に再現した傑作でした。
「シドニアの騎士」放映後にポリゴン・ピクチュアズは同原作者の処女作である「BLAME !」を製作することを発表。
実は「シドニアの騎士」のアニメ内の劇中劇として既に「BLAME !」を少しアニメ化していたこともあり、ファンの間では話題沸騰。
「シドニアの騎士」の完成度からこちらの作品がどれだけ素晴らしい作品になるのかが予想できるだけに待ち焦がれていた人たちもたくさんいた作品なのです。
しかも今回は映画館で観るチャンスもあるとのことですので、あの壮大な世界観や戦闘シーンの数々を大音量、大画面で観ることをオススメします。
■SFが好きでない人にもオススメ
本作はテクノロジーが発展しすぎた結果、人間たちに反旗を翻した機械たちから身を隠しながら生きている人々と暴走しているテクノロジーを操れる人間を探している男の戦いと交流をえがいた一種のディストピアものと言える作品なのですが、その壮大な世界観に物怖じして観ることを躊躇している人も多いはず。
ところがこの作品にはSFが苦手な人にも楽しんでもらえる要素がたくさんあり、観ず嫌いするにはあまりにも勿体ない作品となっているのです。
■ストーリーは複雑なようで実は非常にシンプル。
機械たちが人間を襲うようになった時代に生きる人々が食料を求め機械の目を交わしながら探索の日々を送っていたのですが、ある男と出会ったことから人類の希望を見いだし男の探しているネット端末遺伝子を持った人間を探す手伝いをするといった話です。
難しい単語が数多く出てくる作品ではありますが、話としてはディストピア世界で生きる人々が漂流者の霧亥(キリイ)と協力して機械の恐怖から逃れた生活ができる場所を探そうとするだけの話で世界観を考察したりする複雑なSF映画よりも観やすいつくりとなっているのです。
でもこの話どこかで似たような映画があったように感じた人もいるのではないでしょうか。
そう、この作品は大人気映画「マッドマックス」と非常に似た要素があり体感型の映画として楽しめる面が強いように感じます。
また、映画「マトリックス」でも描かれていたような進化した機械が人間を淘汰しているといった、いきすぎたテクノロジー要素もあり普段アニメをあまり観ない層の人にこそ観やすい要素が詰まっているのです。
また、陰鬱な作品に感じている人にも朗報です。
この作品には笑える要素や萌えるポイントもたくさん用意されており、特にこの作品ならではの普通ではあり得ない高度なシュールギャグが用意されていますので楽しみにして観てください。
全編がCGで作られた作品ではありますが今までのCG 作品に感じていたぎこちなさやキャラクターの表情の違和感なども全く感じさせませんのでCGアニメに抵抗がある人にこそ、その技術の進歩と製作会社ポリゴンピクチュアズの実力を確かめてもらいたいです。
豪華な声優陣もこの作品に多数出演しているため声優好きな人も外してはいけない作品です。
主人公の声優をつとめるのは大人気声優の櫻井孝宏さん。
映画「マッドマックス」のマックスよろしくセリフこそ少ないですが、その中に秘めた感情を淡々と伝えていくので一言発するだけでも非常にインパクトの強い美声をお持ちの櫻井さんに持ってこいのキャラクターと言えます。
その他にも若手注目株の雨宮天さんや大人のお姉さんボイスも増えてきた花澤香菜さん、宮野真守さんやベテランの山路和弘さんなどの超有名所が名を揃えていますのでキャラクターのボイスには申し分のないメンバーとなっています。
もちろんSFやロボットアニメが好きな人もこの作品は絶対に観るべきです。
テクノロジーが支配している高度な文明都市を大画面で観るだけでも足を運ぶ価値がありますし、セーフガードと呼ばれる人間を襲う機械の無機質な造形にもSFファンならば押さえておきたい所。
上位セーフガードのサナカンとの戦いには胸アツになること間違いなしですし、何より女性型セーフガードのサナカンのビジュアルや早見沙織さんボイスにやられてしまう人もいるのでは?
■「 BLAME! – ブラム- 」のまとめ
複雑な世界観で陰鬱な印象を持っていたとは思いますが、あらゆる要素が万人受けする作品になっていること間違いなしですので、これを読んで少しでも自分に合うと感じた人は劇場へ足を運ぶことを是非オススメします。
そして、これを読んで気になった人はポリゴン・ピクチュアズ製作の同原作者コミックのアニメ「シドニアの騎士」と同アニメ製作会社が手掛けたアニメ「亜人」も合わせてご覧になることをオススメしておきます。
以上、今回はこの辺でノシ
【SFアニメ入門・社会人におすすめ】『プラネテス』近未来宇宙の人間ドラマ
■配給:クロックワークス
■公開:5月20日(土)より全国公開(2週間限定)
■公式サイト :http://www.blame.jp
■上映時間 :105分
(あにぶ編集部/暁美ヨウ)
弐瓶勉・講談社/東亜重工動画制作局