日韓防衛相電話会談、北の事態の深刻さ裏付ける
2017年5月16日 08:15
韓国・聯合ニュースは北朝鮮の14日の弾道ミサイル発射を受け、15日に韓民求(ハン・ミング)韓国国防部長官と稲田朋美防衛大臣による日韓防衛相電話会談が行われたことに「北朝鮮がミサイルを発射した翌日に韓日防衛相が電話会談するのは異例。両国が北朝鮮のミサイル発射を深刻に受けとめていることを裏付けるもの」と報じた。
電話会談は稲田防衛大臣からの要請によるとしている。会談では「北朝鮮の14日のミサイル発射を強く非難し、今後緊密に協力して北朝鮮の挑発に断固対応することで一致した」としている。
今回の弾道ミサイル(地対地の中長距離戦略弾道ミサイル火星12)は「最高高度2111.5キロメートル、飛距離787キロメートル」(北朝鮮・朝鮮中央通信)だったことから、聯合ニュースが韓国航空大の張泳根(チャン・ヨングン)教授(航空宇宙・機械工学)の分析として紹介しているコメント報道によると「弾道ミサイルの射程は弾頭の重さによって違うが、今回のミサイルに500キログラムの弾頭を搭載すると仮定すると、射程が5500~6500キロメートルに達する可能性もある」とした、としている。
また「射程5500キロメートル以上の弾道ミサイルはICBMに分類される。北朝鮮が射程5500~6500キロメートルのミサイルを撃つ場合、北米大陸の北西端に位置する米アラスカ州の大半が射程圏内に入る」とみている。(編集担当:森高龍二)