年配クレーマーの「責任者を出せ」、80~90年代の事件と報道が原因?
2017年5月12日 06:52
年配のクレーマーが「責任者を出せ」と言い出すのは、1980年代~1990年代にかけてたびたび発生した事件とその報道が原因ではないかという(ITmedia:「なぜ日本のおじさんは怒ると「責任者を呼べ!」と騒ぐのか」)。
記事では例として、1985年の豊田商事の永野一男会長刺殺事件(男二人が「永野会長を出せ」と自宅に押しかけて会長を刺殺)や、1986年に起きた右翼団体メンバーが日教組の事務局に「責任者を出せ」と押しかけた事件、1987年に東京・杉並区で不動産会社社長宅に「責任者を出せ」と拳銃を持った男が侵入した事件などが挙げられている。これ以外にも当時こういった事件は発生しており、20~30代にこれらの報道がすり込まれた結果、脊髄反射的に「責任者を出せ」と言ってしまうのではないかと考察されている。実際、「責任者を出せ」というクレームは90年代後半から増えているそうだ。
そのほか、高齢者によるクレームについても次のように言及されている。
つまり、「高齢者になったからキレやすくなった」のではなく、「もともとキレやすかった人たちが歳をとったことで感情を抑えきれなくなってきた」のではないのか。
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