「初任給」「仕事観」、新社会人の考えとは?

2017年5月10日 09:05

ソニー生命保険が2017年3月27日~4月5日の10日間、今春から働き始めた(500人)、または、就職して1年生(500人)となる20~29歳の男女に対し、「社会人1年目と2年目の意識調査」をインターネットリサーチで実施した。

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 日本生産性本部が毎年行っている新社会人へのキャッチコピーだが、2017年度は「キャラクター捕獲ゲーム型」と銘打った。昨今の日本の問題でもある人手不足の影響もあり、比較的容易に就職できた新社会人たち。果たして彼らはどんな経済観念を持っているのか。

 初任給に関して社会人1年生の使いみちを訊ねると「貯蓄に回す(56.2%)」「生活費に充てる(39.2%)」「親への贈り物を買う(33.2%)」という回答が多く、実際貯蓄に回した人は4割弱と回答。

 一方、社会人2年生に初任給をどう使ったか訊ねると、「貯蓄に回した(37.6%)」「生活費(食費など)に充てた(35.6%)」「親への贈り物を買った(26.4%)」「友人と飲み会・食事会を楽しんだ(26.2%)」という回答だった。

 初任給は「貯蓄に回す」という回答がそれぞれ最も多いことが判明。だが、初めてもらったお金は貯蓄と考えていたけれど、実際に貯蓄できなかった人が多いことも明らかに。社会人として初めて貰ったお金だから何か記念なモノを購入しよう、思い出に残る食事をしようなどという考えが浮かぶのかもしれない。

 さらに、社会人1年生・2年生にとって仕事とは何かを訊ねると、「お金を得る手段(59.1%)」、「自己実現(13.8%)」「生きがい(11.0%)」「社会貢献(8.9%)」と回答。「仕事=お金を得る手段」と考えている人が約6割と過半数を占めており、自己実現や生きがいを仕事に見出している人も少なくない結果となった。つまり仕事とはお金を稼ぐことであり、仕事に人生を捧げたいという若者は実に少ない。

 その他、「結婚」や「マイカー購入」の平均計画年齢は30歳、「第1子誕生」は32歳、「マイホーム購入」は36歳と、今後の人生設計を漠然と考えているようだ。野望を抱く、夢を叶えるといった考えはあまり持たず、平々凡々、中庸(ちゅうよう)の道を歩いていきたいという新社会人が多いように見受けられる。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る

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