【株式評論家の視点】リファインバースは日柄調整の終了、リバウンド相場を期待
2017年5月8日 07:11
リファインバース<6531>(東マ)は、昨年7月28日に東京証券取引所マザーズに上場。「素材再生企業として新しい産業を創出し、社会の持続的発展に寄与することを目指す」という企業理念のもと、2003年に設立。同社は、タイルカーペットの水平リサイクル事業を運営している。大量に廃棄されるタイルカーペットから、独自開発の精密加工技術によって合成樹脂素材を再生し、タイルカーペットの原料として活用することに成功。世界的にも本格的な実施例のない「タイルカーペットtoタイルカーペット」という循環型のマテリアルリサイクルビジネスを実現している。
同社グループでは再生樹脂製造販売事業を同社及びインバースプロダクツ株式会社が行い、産業廃棄物処理事業を株式会社ジーエムエスで行っている。再生樹脂製造販売事では、使用済みタイルカーペットを基に、再生樹脂を製造・販売。再生樹脂は、インテリアメーカー等に販売され、再度タイルカーペットの原料として利用されている。産業廃棄物処理事業では、主に首都圏において排出される産業廃棄物を対象に「収集運搬」業務、「中間処理」業務(選別・破砕・圧縮等)、「再資源化」業務を行っている。
今17年6月期第1四半期業績実績は、売上高が11億4800万円、営業利益が1億2300万円、経常利益が1億1400万円、純利益が8900万円に着地。再生樹脂製造販売事業においては、バージン樹脂製品価格との相対的割安感から、引き続き原料製品に対する引き合いが強く、順調に受注を獲得している。産業廃棄物処理事業においても、新規顧客の獲得、既存顧客での取引拡大、内装解体事業の受注増加などを通じ、年度当初から順調に推移している。
今17年6月期業績予想は、売上高が24億0600万円(前期比13.5%増)、営業利益が3億5100万円(同31.7%増)、経常利益が3億1700万円(同28.6%増)、純利益が2億0300万円(同23.8%増)と連続最高益更新を見込んでいる。
株価は、本年2月27日に分割前の高値4570円と買われ三段上げを終了。4月12日に年初来の安値2700円と調整。その後、3000円割れの下値圏でモミ合っている。新規事業の再生ナイロン樹脂製造事業及び製鋼副資材製造事業では、新日鐵住金の協力により製鋼副資材製品の開発に成功。当該製品の販売及び廃棄物処理費用削減で来18年6月期以降に収益化を見込むため、成長が続く見通し。株価下落の日柄調整は終了した感があり、5月15日に予定される第3四半期決算の発表で好業績が確認されれば、リバウンド相場が期待されることから、押し目買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)