子ども向けと侮るなかれ!Eテレアニメ「はなかっぱ」について語る
2017年5月7日 22:50
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
NHKのEテレには、朝と夕方を中心に10分ほどの短編アニメが多数あります。多くは子ども向けのものですが、中にはかなり深いストーリー性のある感動的な作品も。その代表格(と私が勝手に思っているの)が「はなかっぱ」です。
主人公のはなかっぱを始め、個性的なキャラクターが織り成す物語は基本的には一話完結のテンポが良いギャグが多いですが、たまに突然涙腺を刺激してくるシリアスストーリーがたまりません。
■そもそも「 はなかっぱ 」とは?
「はなかっぱ」の舞台となるのは自然豊かな「やまびこ村」。そこには頭に皿ではなく花が咲いている不思議な種族「はなかっぱ族」が暮らしていました。
主人公・はなかっぱとその家族、たくさんのお友達の日常を描いているのがアニメ「はなかっぱ」です。
はなかっぱのお友達はカラスの男の子・カラバッチョ、茶色い牛の力持ち・やまのふじ、はなかっぱと同じ「はなかっぱ族」の女の子・ももかっぱちゃんなどみんな個性豊か。
木内秀信さんや植田佳奈さん、代永翼さんなど、声優陣が豪華なのもポイントの一つです。
■感動的なストーリーを作るキャラクターその1・ちぃかっぱ
「はなかっぱ」には数々の感動するお話がありますが、そんなエピソードによく登場するのがちぃかっぱです。
自称・お金持ちのちぃかっぱは、はなかっぱ同様頭に花を咲かせることができる「はなかっぱ一族」の1人。お調子者で威張りん坊なところがあり、ももかっぱちゃんに恋をしています。はなかっぱよりも幼いながらライバルのような存在として描かれることも多いです。
このちぃかっぱが登場するエピソードはちぃかっぱの自慢話がほとんどなのですが、中には「ちぃかっぱが何気なくした行動がトラブルの引き金になり、それをみんなで解決する」というような話があります。
このようなエピソードの時は「自分は悪くない」と言い張るちぃかっぱとそれに怒るはなかっぱとで喧嘩になることも多い反面、はなかっぱが「自分の方が年上だから」と頑張る場面もありその姿勢に思わず胸を打たれるシーンもあります。
■感動的なストーリーを作るキャラクターその2・がりぞー
もう1人、がりぞーの存在も忘れてはいけません。
がりぞーは黒羽根屋蝶兵衛(くろはねや・ちょうべえ)の元で修行している男の子で、ちぃかっぱ同様はなかっぱのライバルとして描かれています。蝶兵衛の命令で、「はなかっぱ一族」が咲かせることでしか手に入れられない若返りの花・「わか蘭」を手に入れるため様々な手を試しては失敗に終わっている、物語上の悪役ともいえる存在です。
しかし根は悪人ではなく、ももかっぱちゃんが引っ越すと聞いて涙を流して寂しがる、アゲルちゃんが風邪を引いた時に「アゲルちゃんのために何か花を咲かせてあげてほしい」とはなかっぱに頭を下げて頼むなど、非常に親近感を持てるキャラクターでもあります。
がりぞーは本編中、様々な変装をしています。その代表格が女装の「がり子」で、はなかっぱのお友達の1人・てれてれぼうずとの淡い(?)恋のエピソードもなかなか面白いです。
■他にも素敵なキャラクター・エピソードがたくさん!
個人的におすすめなのは、絵が上手いウサギの女の子・みろりんが3日間も続けて学校を休んでしまうという話です。
心配したはなかっぱたちがみろりんの家にお見舞いに行くも、みろりんが休んでいる理由は風邪ではなく…と、ここから先は本編を見てもらうとして、とにかく感動するラストなんです。
もちろん他にも感動的なエピソードはたくさんあり、あなたが気に入るお話もきっとあるはず。
短時間でサッと見られるアニメなので、あなたもふとした時にチェックしてみてはいかがでしょうか?
(あにぶ編集部/氷雨みやこ)