アメリカン航空、ボーイング737 MAX導入でシートピッチ縮小の計画
2017年5月7日 20:53
米国では旅客機のシートピッチ縮小に規制を求める国会議員が毎年のように法案を提出しているが、アメリカン航空では新たに導入するボーイング737 MAXで、シートピッチを縮小して座席数を増やすことを計画しているそうだ(CNNMoneyの記事、Consumeristの記事)。 現在、アメリカン航空のエコノミークラスはシートピッチが31インチ(78.74cm)だが、737 MAXでは3列のシートピッチを29インチ(73.66cm)に、残りの座席を30インチ(76.2cm)に縮小する。アメリカン航空では機内持ち込み手荷物を座席の下に収まるサイズに限定するなどの制約を設けた低価格なベーシックエコノミー料金を設定しているが、シートピッチが29インチとなる18席は普通のエコノミークラス料金になるようだ。 その一方でプレミアムエコノミークラス(Main Cabin Extra)のうち36席、ファーストクラスのうち16席が従来よりもレッグルームの広い席になるという。さらにトイレのスペースも縮小され、現行のボーイング787-800の160席に対し、737 MAX(おそらくMAX 8)では172席になる。今後787-800でも同様の座席設定にする計画とのこと。 米航空会社の多くはエコノミークラスのシートピッチを30インチ以上に設定しており、超格安航空会社のスピリット航空とフロンティア航空だけが28インチのシートピッチを採用しているという。米大手航空会社が超格安航空会社並みのシートピッチにするのはアメリカン航空が初めてだが、ユナイテッド航空も同様の計画を検討しているとのことだ。