FBI局長の事情聴取求めるキム・ドットコム氏、ニュージーランドで訴状提出

2017年4月29日 10:02

headless曰く、 2012年に著作権侵害を理由として閉鎖されたMegauploadの創業者、キム・ドットコム氏が米連邦捜査局(FBI)局長ジェームズ・コミー氏に対する事情聴取を求め、ニュージーランドで訴状を提出したそうだ(TorrentFreak)。

 2012年にMegauploadに対する捜査が行われた際、米国とニュージーランドでは大量のデータ(HDD)が押収された。米国で押収されたHDDはそのまま放置されているが、ニュージーランドではクローンを作成して米国のFBIに送付したという。その後、米国へのデータ持ち出しは捜査令状で認められておらず、FBIが所持するコピーは破棄する必要があるとの判決が出され、控訴審も判決を支持している。

 訴状ではFBIが違法にデータをニュージーランドから持ち出したと非難し、ニュージーランドの警察がコミー氏から事情聴取をするべきだと主張しているとのこと。ニュージーランドの法廷は米国での捜査を認める権限を持たないが、コミー氏は会議に出席するため23日にニュージーランドへ入国しており、そのタイミングを狙って訴状が提出された。

 ドットコム氏は別途、コミー氏にデータの返還を求め、FBIおよび米政府が所持するすべてのデータを消去することを求める民事訴訟を提起することも明言しているとのことだ。

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