日産のスポーツブランド「NISMO」ブランド大幅拡充を目指す組織改変
2017年4月26日 11:40
日産は、“ニッサンブランドのワクワク感と革新性”を一層高める高性能スポーツ・サブ・ブランドとして、2013年に「NISMO」ブランドの日産商品ラインアップへの適用をスタートさせた。
「NISMOロードカー」は、モータースポーツ活動から得られた多くの知見を、その運動性能やスタイリングに具現化し、かつ、より多くのお客さまにそのダイナミックでスポーティな走行をお楽しみ頂けるように、信頼性や耐久性を日産純正品質で保証したファクトリーカスタムカー。
2013年1月、「ジュークNISMO」を発売以来、たいへんに評価が高い商品ラインアップとなっている。現在、日本では5車種、「NISSAN GT-R」「フェアレディZ」「ジューク」「ノート」「マーチ」を展開、グローバルで7車種(前述に加え「セントラ」「パトロール」)を展開している。
今後、日産は「NISMOロードカー」をさらに幅広く、各市場のコアとなる新たなセグメントにもバリエーションを広げる。
その結果、「NISMO」ブランドの投入市場も、従来の日本、北米、欧州、中近東から広げてグローバルに展開していくとともに、各地域における販売車種ラインアップも拡充する。年間販売台数は、現在の1万5000台から将来的に大幅に拡大させる。
今回、新たに設立した「ニスモ・カーズ事業部」は、日産、オーテックジャパン、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(ニスモ)、その他日産グループの人財を結集した組織であり、従来以上に魅力的な商品をスピーディに開発することを目指す。
また、同事業部にはマーケティング機能も備え、日産はもちろん、ニスモと連携しながら、日産の販売店やショールームにおける「NISMOロードカー」への接触機会の拡大や、購入後の顧客がクルマをカスタマイズするなどの体験機会についてもグローバルに拡大していく。
オーテックジャパンとニスモの社長兼最高経営責任者を兼務する片桐隆夫は、事業部立ち上げにあたり、「NISMOは日産自動車のコアバリューをさらに高めるサブ・ブランドであり、日産グループの英知を結集して取り組むことで、いままで以上に日産車を楽しんでいただけると確信している」と述べた。
果たして、メルセデスの「AMG」やBMWの「Mスポーツ」ブランドなどのようなスポーツブランドに育つのだろうか。(編集担当:吉田恒)