「テクノフロンティア2017」開幕、ますます進化するドローン

2017年4月23日 22:18

 「テクノフロンティア2017(TECHNO-FRONTIER 2017)」が、千葉市美浜区の幕張メッセで、4月19日から21日まで開催された。今年で35回目を迎えた。

 モーターやアクチュエーターなどの「モーター技術展」をはじめ「電源」「ノイズ対策」など、9分野のメカトロニクス、エレクトロニクスの要素技術、製品設計を支援する部品や最新技術が一堂に紹介された。

 展示会のメインでもある「モーター技術展」は、やはり自動車の電動化にともなう車載駆動用モーターの需要増加、その制御と効率化に注目が集まっていたように思えた。

 同時に、そのモーターの効率的作動を制御する「電源システム展」は、国内で唯一“電源”に関する専門技術展として、ここでも自動車の電動化を見据えたスイッチング電源やパワーコンディショナー、インバーターなどの電力安定供給に関する最新技術に注目が集まっていた。

 

 ところで、展示会入場客の人気を集めていたのは、「テクノフロンティア2017」の本会場よりも併設開催展示会の「第3回 国際ドローン展」で、ドローンのデモ飛行を含むドローンの産業利用にフォーカスした専門展示会だ。

 ドローンを構成するパーツや技術、ソフトウェアやドローン活用サービスなどを紹介する、具体的な提案を実施するブースが多く出展され、例年どおりドローンの飛行デモンストレーションには大勢の観客が集まっていた。

 なかでも、京都の半導体メーカー「ローム」とドローンなどの微塵機製造とAIを使った自動運転などを開発するロボットメーカー「enRouteLAB」によるデモ飛行に大勢の人が集まっていた。enRouteLABがデモを行ったドローンは、地上を走行する車両型のドローンに、空飛ぶドローンが搭載されたもの。空飛ぶドローンにロームの各種センサーを装着して姿勢制御を行ない、ロームの多彩な無線通信技術を使って遠隔操作するデモが行なわれた。加えて、車両型のドローンにロームの非接触充電システムを搭載し、空中を飛ぶドローンが母艦となる車両型に着艦することで充電できるシステムも紹介していた。母艦そのものにも、非接触充電システムを搭載しているため、人の介在無しに、柔軟なドローンの充電が可能となるという。

 今後もさまざまな技術、デバイスが搭載され、ドローンのさらなる進化に期待したいところだ。(編集担当:吉田恒)

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