メルセデス・ベンツAクラスにセダンコンセプト登場、上海で世界初公開
2017年4月22日 10:55
メルセデス・ベンツが上海モーターショー2017で、「Aクラス・セダンコンセプト」を初公開した。Aクラスのセダンバージョンとなるコンセプトモデルで、伝統的なスリーボックスデザインだが、張りのある面で構成されたボディで凝縮した「塊感」が強調され、やや後方にオフセットしたキャビン、ホイールアーチの力強いフレア、リアオーバーハングが極めて短いプロポーションが目を引く。
ダイムラー社のデザイン統括責任者のゴードン・ワグナー氏によると、「このコンセプトカーは“線”主体デザインの終焉を示している」という。「エッジの効いた線でデザインするのを控え、完璧なプロポーションとなめらかなボディラインにより、我々の新たなデザイン哲学を体現する1台だ」とも。
ボディサイズは全長×全幅×全高4570×1870×1462mm。現行クーペの「CLA」に較べて100mm短く、90mm広く、32mm高くなっている。ショーでコンセプトモデルが装着していたホイールは20インチにおよぶ。
ショーコンセプトカーであるためドアハンドルを目視することはできない。が、最近流行のミラーレスは未採用だ。AMG GTを思わせるフロントフェイスは、伝統のグリル中央に大きいリーポインテッドスターを掲げる。ボンネットフードは2本、バルジ状に盛り上がり、大きなエアインテークとともに、凄みさえ感じさせる。
「Aクラス」「Bクラス」「CLA」「CLAシューティングブレーク」「GLA」と次々にバリエーションを増やしてきた新コンパクトシリーズは、2012年の発売以来、世界累計販売台数が200万台を超えるヒットを記録しているだけに、今後の展開について大きな注目を集めるのは間違いない。
しかしながら、このセグメントは世界的に競争が激しく、洗練されたデザイン、画期的なパワートレーン、革新的な安全運転支援システム、コネクティビティ、運転の楽しさに加えて幅広いバリエーションが重要な要素だ。(編集担当:吉田恒)