北有事の際、在韓邦人退避に自衛隊で輸送も検討
2017年4月22日 10:57
稲田朋美防衛大臣は21日の記者会見で、北朝鮮有事の際の在韓邦人救出での自衛隊の役割について記者団の質問に「仮に、朝鮮半島において邦人等の退避を必要とする事態に至り、民間定期便での出国等が困難となった場合など、諸般の事情を勘案し、邦人の安全確保のための手段として必要と判断される場合には、政府として自衛隊による在韓邦人の輸送の実施を検討することとなる」と語った。
稲田防衛大臣は「具体的な検討状況については事柄の性質上、答えを差し控える」としたうえで「いずれにせよ、必要な場合に与えられた役割を果たせるよう、引き続き体制の整備に努めるとともに、必要な訓練を実施し、在外邦人の安全確保に万全を期す」と答えた。
韓国・聯合ニュースは20日「韓国軍は北朝鮮が指導部の命令があれば、北東部の豊渓里でいつでも核実験を実施できる状態と分析している」と報じている。また、聯合ニュースは「北朝鮮の核実験を巡っては『北朝鮮が中国に核実験を行うと通知した』という未確認情報が出回っている」とも報じている。仮に核実験が実施される事態が起これば朝鮮半島情勢は一気に緊張することになる。(編集担当:森高龍二)